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総-1○個別事項(不妊治療)について (59 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00224.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第565回 11/17)《厚生労働省》
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胚培養士に求める技術水準の標準化に向けた関係学会の動きについて
〇 配偶子・胚の管理を行う技術者(いわゆる「胚培養士」)に求める技術水準の標準化に向けて、 研究班及び
関係学会※において、その業務内容や資質を整理した上で、今後、日本卵子学会及び日本臨床エンブリオロ
ジスト学会が認定資格の統一を行っていく方針となっている。
※日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本卵子学会、日本臨床エンブリオロジスト学会

業務 胚培養士が医師の監督下に行い得る業務としては以下が挙げられる。





一般不妊治療及び生殖補助医療における、人工授精、体外受精、顕微授精、胚移植などを目的とした、配偶子、受精卵、胚などの取り扱い、及
びこれらの凍結、融解などの操作
医師による配偶子、受精卵、胚の評価、検査及び説明などの補助
培養室、採精室、移植室などの施設における機器および器具の準備、及び保全
培養室業務に関連する文書の記録、作成、管理

資質 医師の監督下に胚培養士として業務を行う者の、資質としては以下が求められる。




一般不妊治療、生殖補助医療に関する十分な知識を有すること。具体的には、以下のいずれかに該当すること。
1. 大学または大学院にて医学、農学、生物学等を修得した学士、修士、博士
2. 1. と同等の知識と研修を行ったと考えられる臨床検査技師等
一般不妊治療、生殖補助医療における胚培養等の業務について、適切な監督の下で1年以上の実務経験を有すること。
一般不妊治療、生殖補助医療に対して高い倫理観と品位および知識を有すること。

要件 胚培養士の資質を満たすため、以下の資格の保持等の要件を満たすことが望ましい。



日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士、日本臨床エンブリオロジスト学会認定臨床エンブリオロジストもしくは、これらの統一後の認定資格
を保持すること
その他、以下の双方を満たすこと。
1. 日本産科婦人科学会のART実施登録施設において、実施責任者の監督の下に、1年以上、ヒト配偶子、受精卵、胚の操作・取り扱い、培
養液の作成、器具の準備、採卵室などの施設管理、保全などの一切を実際に行い、ヒト体外受精・胚移植のラボワークの全ての行程を
本人が最低30 例以上実施していること
2. 日本卵子学会および日本臨床エンブリオロジスト学会の統一生殖補助医療胚培養士認定資格を取得するために必要とする講習会、学
術集会に参加していること

令和4~5年度こども家庭庁科学研究「標準的な生殖医療の知識啓発と情報提供のためのシステム構築に関する研究」(研究代表者:苛原稔)
研究班資料をもとにこども家庭庁成育局母子保健課で作成

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