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総-1○個別事項(不妊治療)について (62 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00224.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第565回 11/17)《厚生労働省》 |
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医学的適応のない卵子凍結(ノンメディカルな卵子凍結)について
○ 卵子凍結には、1.病気の「治療により」妊娠しにくくなることが懸念される場合の卵子凍結(例:がん治
療)、2.「病気により」妊娠しにくくなることが懸念される場合の卵子凍結、3.「健康」な女性が年齢とともに、
妊娠しにくくなることを懸念する場合の卵子凍結(ノンメディカルな卵子凍結)がある。
○ ノンメディカルな卵子凍結については、将来の妊娠・出産を希望する際に、卵子側の加齢による影響によ
り妊娠しにくくなることを懸念して、実施する医療技術である。
○ 一方、デメリットとして、①母体側の影響(加齢に従い、合併症のリスクが上昇すること)については変わら
ないこと。②1つの卵子凍結を行った場合の出生率は4.5%~12%等が指摘されている。
出典:日本産科婦人科学会HP
<ノンメディカル卵子凍結に関する日本産科婦人科学会の考え方>
<未受精卵卵子凍結の成績>
(令和5年6月7日)
治療ステップ
1. あくまでも当事者の選択に委ねられる事項である。
2. 推奨も否定もしない(本会は、多くの女性がノンメディカルな卵子凍結
について心配しないで済む社会環境が実現することを切望しています)。
3. 本会は、当事者女性、社会に対して正確な情報提供(動画)を行うこと
が必須。
4. 本会は、希望者は本会の動画を視聴し、その内容を理解・納得して行う
かどうかの決定をすることを推奨する。
5. 卵子などの保存が、本会生殖補助医療登録施設と関係なく希望者と会社
の契約というような形で行われ、医療者の手から離れる可能性があるこ
とについて十分に検討する必要がある。
日本産科婦人科学会HPより引用
割合
1.採卵率
89.8% ~ 96.9%
2.凍結・誘拐を経て受精に臨める率
86.0% ~ 96.8%
3.受精率
71.0% ~ 79.0%
4.着床率
17.0% ~ 41.0%
5.出生率/卵子1個あたり
4.5% ~ 12.0%
• 卵子凍結の場合は、卵子を融解して子宮に移植するまでに、精子と受
精させ、受精が成立し、細胞分裂を繰り返して、胚となるまでのス
テップが必要。
• 凍結した卵子が胚まで到達しない可能性がある。
• 凍結・融解した卵子が処置によって変性することなく精子との受精に
臨める率は86.0%~96.8%、受精率は71~79%、着床率は17~41%、
胚移植あたりの妊娠率は36~61%となり、結果的に1つの卵子凍結を
行った場合の出生率は4.5~12%。
<参考文献>
1. Liang T, Motan T. Mature Oocyte Cryopreservation for Fertility Preservation. Adv Exp Med Biol. 2016
2. Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Assisted Reproductive Technology. Mature oocyte cryopreservation:
a guideline. Fertil Steril. 2013
3. 日本産科婦人科学会HP https://www.jsog.or.jp/modules/committee/index.php?content_id=302
4. 一般社団法人日本生殖医学会|倫理委員会報告「未受精卵子および卵巣組織の凍結・保存に関する指針」http://www.jsrm.or.jp/guideline-statem/guideline_2018_01.html 62
○ 卵子凍結には、1.病気の「治療により」妊娠しにくくなることが懸念される場合の卵子凍結(例:がん治
療)、2.「病気により」妊娠しにくくなることが懸念される場合の卵子凍結、3.「健康」な女性が年齢とともに、
妊娠しにくくなることを懸念する場合の卵子凍結(ノンメディカルな卵子凍結)がある。
○ ノンメディカルな卵子凍結については、将来の妊娠・出産を希望する際に、卵子側の加齢による影響によ
り妊娠しにくくなることを懸念して、実施する医療技術である。
○ 一方、デメリットとして、①母体側の影響(加齢に従い、合併症のリスクが上昇すること)については変わら
ないこと。②1つの卵子凍結を行った場合の出生率は4.5%~12%等が指摘されている。
出典:日本産科婦人科学会HP
<ノンメディカル卵子凍結に関する日本産科婦人科学会の考え方>
<未受精卵卵子凍結の成績>
(令和5年6月7日)
治療ステップ
1. あくまでも当事者の選択に委ねられる事項である。
2. 推奨も否定もしない(本会は、多くの女性がノンメディカルな卵子凍結
について心配しないで済む社会環境が実現することを切望しています)。
3. 本会は、当事者女性、社会に対して正確な情報提供(動画)を行うこと
が必須。
4. 本会は、希望者は本会の動画を視聴し、その内容を理解・納得して行う
かどうかの決定をすることを推奨する。
5. 卵子などの保存が、本会生殖補助医療登録施設と関係なく希望者と会社
の契約というような形で行われ、医療者の手から離れる可能性があるこ
とについて十分に検討する必要がある。
日本産科婦人科学会HPより引用
割合
1.採卵率
89.8% ~ 96.9%
2.凍結・誘拐を経て受精に臨める率
86.0% ~ 96.8%
3.受精率
71.0% ~ 79.0%
4.着床率
17.0% ~ 41.0%
5.出生率/卵子1個あたり
4.5% ~ 12.0%
• 卵子凍結の場合は、卵子を融解して子宮に移植するまでに、精子と受
精させ、受精が成立し、細胞分裂を繰り返して、胚となるまでのス
テップが必要。
• 凍結した卵子が胚まで到達しない可能性がある。
• 凍結・融解した卵子が処置によって変性することなく精子との受精に
臨める率は86.0%~96.8%、受精率は71~79%、着床率は17~41%、
胚移植あたりの妊娠率は36~61%となり、結果的に1つの卵子凍結を
行った場合の出生率は4.5~12%。
<参考文献>
1. Liang T, Motan T. Mature Oocyte Cryopreservation for Fertility Preservation. Adv Exp Med Biol. 2016
2. Practice Committees of the American Society for Reproductive Medicine and the Society for Assisted Reproductive Technology. Mature oocyte cryopreservation:
a guideline. Fertil Steril. 2013
3. 日本産科婦人科学会HP https://www.jsog.or.jp/modules/committee/index.php?content_id=302
4. 一般社団法人日本生殖医学会|倫理委員会報告「未受精卵子および卵巣組織の凍結・保存に関する指針」http://www.jsrm.or.jp/guideline-statem/guideline_2018_01.html 62