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【資料4】モルヌピラビル(ラゲブリオカプセル200mg )の安全性について(医薬・生活衛生局の説明資料) (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24538.html
出典情報 医薬品等行政評価・監視委員会(第7回 3/18)《厚生労働省》
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第Ⅱ/Ⅲ相試験(MK-4482-002 試験)の第Ⅲ相試験は速報値のみが得られていること、日本人における投
与経験は極めて限られていることから、製造販売後も引き続き情報収集し、新たな知見が得られた場合
には速やかに医療現場に情報提供する必要がある。また、変異株に対する本剤の有効性及び本剤投与に
よる耐性変異の発現の有無は、本剤の有効性に関する重要な情報となり得る可能性があることから、製
造販売後も引き続き収集し、新たな知見が得られた場合には、速やかに医療現場に情報提供する必要が
ある。

3.2

安全性について

国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(MK-4482-002 試験)の第Ⅱ相パート及び第Ⅲ相パートの中間解析までにおけ
る安全性の概要は表 13 のとおりであり、本薬群とプラセボ群において有害事象等の発現割合に大きな
差異は認められなかった。また、本薬群において死亡に至った有害事象は認められず、重篤な有害事象
は治験薬との因果関係は否定され、投与中止に至った有害事象のうち、第Ⅲ相パートにおける投与中止
に至った有害事象が認められた 3 例[霧視、悪心、嘔吐、疲労、浮動性めまい及び頭痛各 1 例(重複あ
り)]は治験薬との因果関係は否定されず、転帰は回復であった。
表 13

国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(MK-4482-002 試験、第Ⅱ相パート及び第Ⅲ相パートの中間解析まで)における安全性の概要
MK-4482-002 試験
MK-4482-002 試験
(第Ⅱ相パート)
(第Ⅲ相パート)
本薬
本薬
本薬
本薬
プラセボ群
プラセボ群
投与群
200 mg 群
400 mg 群
800 mg 群
800 mg 群
(74 例)
(379 例)
(74 例)
(77 例)
(74 例)
(386 例)
有害事象
25(33.8)
19(24.7)
29(39.2)
28(37.8)
135(35.0)
150(39.6)
副作用
4(5.4)
6(7.8)
4(5.4)
5(6.8)
48(12.4)
42(11.1)
重篤な有害事象
1(1.4)
3(3.9)
4(5.4)
4(5.4)
28(7.3)
53(14.0)
0
0
0
0
死亡に至った有害事象
1(1.4)
10(2.6)
0
0
投与中止に至った有害事象
3(4.1)
1(1.4)
5(1.3)
13(3.4)
例数(%)

日本人における安全性について、国際共同第Ⅱ/Ⅲ相試験(MK-4482-002 試験)に組み入れられた日本
人 8 例の情報(2.2.2 参照)に加えて、日本人の健康成人を対象とした国内第Ⅰ相試験34)(MK-4482-008
試験)(速報値)において、有害事象は単回投与パートの本薬 200 mg 群 1/6 例(皮膚炎)、本薬 400 mg
群 1/6 例[アミラーゼ増加及びリパーゼ増加各 1 例(重複あり)]、反復投与パートの本薬 400 mg 群 4/15
例(起立性低血圧 2 例、アミラーゼ増加及び体位性めまい各 1 例)、本薬 800 mg 群 8/15 例[中毒性皮
疹 35)3 例、血中クレアチンホスホキナーゼ増加 2 例、起立性頻脈症候群、口内炎、ALT 増加、異汗性湿
疹及び貨幣状湿疹各 1 例(重複あり)]、プラセボ群 1/10 例(ヘモグロビン減少)に認められ、単回投与
パートの本薬 400 mg 群 1 例(アミラーゼ増加及びリパーゼ増加)、反復投与パートの本薬 400 mg 群 1 例
(アミラーゼ増加)及び本薬 800 mg 群 5 例(中毒性皮疹 3 例及び血中クレアチンホスホキナーゼ増加 2
例)は治験薬との因果関係は否定されなかった。投与中止に至った有害事象は、反復投与パート本薬
800 mg 群 1 例(中毒性皮疹)に認められ、重篤な有害事象及び死亡は認められなかった。

本薬 200 mg、400 mg、800 mg、1,600 mg 又はプラセボを単回経口投与及び、本薬 400 mg、800 mg 又はプラセボを 1 日 2 回 5.5 日間反
復経口投与することとされた。

34)

中毒性皮疹の各症例の経過は次のとおり。症例 1:投与 4 日目に発現した中等度の皮疹で、両脇腹から背中側に広がり、膨疹と搔痒を

35)

伴った。経皮ステロイド及び経口抗ヒスタミン薬により 10 日後に回復した。症例 2:投与 4 日目に発現した自覚症状を伴わない軽度
の皮疹で、両脇腹に発赤が認められた。経口ステロイド及び経口抗ヒスタミン薬により 10 日後に回復した。症例 3:投与 4 日目に搔
痒を伴う軽度の皮疹が頚部、左脇、背中に認められた。経口ステロイド及び経口抗ヒスタミン薬により 12 日後に回復した。

17
ラゲブリオカプセル 200 mg_MSD 株式会社_特例承認に係る報告書

20