資料1参考資料1 新しい「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」における各分野の取組(案) (42 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40139.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 危機対応医薬品等に関する小委員会(第2回 5/13)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
防ぎ、医療の提供を滞りなく継続するために、平時から、予防計画及び医療
計画に基づき、有事に関係機関が連携して感染症医療を提供できる体制を整
備し、研修・訓練等を通じてこれを強化する。有事には、通常医療との両立
を念頭に置きつつ、感染症医療の提供体制を確保し、病原性や感染性等に応
じて変化する状況に機動的かつ柔軟に対応することで、国民の生命及び健康
を守る。
⑨
治療薬・治療法
新型インフルエンザ等が発生した場合は、全国的かつ急速にまん延し、国
民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあることから、健康被害や
社会経済活動への影響を最小限にとどめる上で、医療の提供が不可欠な要素
であり、治療薬・治療法が重要な役割を担っている。
新型インフルエンザ等の発生時に治療薬・治療法を早期に実用化し、患者
へ提供可能とすることが重要であり、平時から、大学等の研究機関や製薬企
業等の研究開発力向上のための施策を講じ、人材の育成・確保や技術の維持
向上を図るとともに、治療薬の開発が必要な感染症(重点感染症)に対する
情報収集や分析を行い、未知の感染症も念頭においた研究開発を推進する。
新型インフルエンザ等の発生時に、平時に整備した研究開発体制を活用し、
速やかに治療薬の実用化に向けた取組を実施する。
また、新型インフルエンザ等の発生時に治療薬の安定的な供給を確保し、
迅速に必要な患者に投与できるよう、平時から製造能力の強化等を図るとと
もに、医療機関や薬局へ円滑に流通させる体制を整理し、新型インフルエン
ザ等の発生時に速やかに体制が構築できるよう必要な準備・訓練等を行う。
⑩
検査
新型インフルエンザ等発生時における検査の目的は、患者の早期発見によ
るまん延防止、患者を診断し早期に治療につなげること及び流行の実態を把
握することである。また、検査の適切な実施は、まん延防止対策の適切な検
討及び実施や、柔軟かつ機動的な対策の切替えのためにも重要である。さら
に、検査が必要な者が必要なときに迅速に検査を受けることができることは、
新型インフルエンザ等による個人及び社会への影響を最小限にとどめるこ
とや、まん延防止と社会経済活動の両立にも寄与しうる。
このため、新型インフルエンザ等の発生時に必要な検査が円滑に実施され
る必要があり、平時から検査機器の維持及び検査物資の確保や人材の確保を
含めた準備を着実に進めること及び新型インフルエンザ等の発生当初から
研究開発や検査拡充等の体制を迅速に整備することが重要である。また、状
- 42 -