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学校保健委員会答申 (20 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011751.html
出典情報 令和4・5年度学校保健委員会答申「地域に根差した医師の活動である学校医活動を推進させるための具体的な方策は何か」の提出および『学校医のすすめ』発行について(6/5)《日本医師会》
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境について検査をすることで、視力低下をきたさないよう配慮している。また、
姿勢不良を招かないなどの健康面の配慮もしている。さらに、教室内の空気の状
態について、特に新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより室内の換気
がこれまで以上に重要視されてきているが、従前より換気状況を検査している。
そのほか学校薬剤師は、食物アレルギーや食中毒など学校給食の衛生管理も重
要な仕事の一つとされている。このように、児童生徒等が安全に学校生活を送る
ための衛生環境の管理全般を担っている。保健教育では医薬品の適正使用やオ
ーバードーズなどの薬物乱用防止に関する指導などに貢献している。
学校歯科医は、学校保健安全法で大学以外の学校に置くものとされ、施行規則
にはその職務として、歯科健康診断や歯科保健指導などが挙げられている。つま
り学校歯科医は、学校保健安全法に定められた、学校歯科医の職務の準則に従い
歯科医師であるとともに、教育者として学校のなかで活動を行うことになって
いる。このため、学校の健康診断及び事後処置、健康相談、保健教育、学校保健
委員会、養護教諭による個別指導、「食」、スポーツを通した学校安全への参画な
ど多岐にわたる仕事に対し年間を通して参画している。
学校歯科医の仕事は、口の中を見て診断するだけではなく、まず視診により顔
面・口の状態を外部から検査し、次に口の開閉状態、顎関節の状態を診たのち口
腔内へ移って歯列・咬合、歯垢の付着状態、歯肉の状態、歯の状態などを診てい
る。
では歯が欠損した場合どのようなことが起こるのだろうか。歯が欠けた状態
では、しっかりと噛めず今までに比べて噛む回数が減少する。噛む回数が減るこ
とで、口周りの筋肉が使われなくなり、筋力が低下していく。特に、頬の筋肉量
が低下すると、頬の位置が下がって老け顔に見えるようになる。また、歯を失っ
た部分は骨がなく、歯茎が凹んだ状態で皺が集まりやすくなる。さらに噛む回数
が減ると脳への刺激が少なくなり、最近では、将来認知症のリスクが高まると言
われている。歯の健康が失われると、胃腸への負担も増え食欲が低下し、筋力の

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