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学校保健委員会答申 (23 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011751.html
出典情報 令和4・5年度学校保健委員会答申「地域に根差した医師の活動である学校医活動を推進させるための具体的な方策は何か」の提出および『学校医のすすめ』発行について(6/5)《日本医師会》
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境が構築されるような支援体制をとる必要がある。
「児童生徒の教育相談の充実
について」4において示されたガイドラインを参考とし、SC及びSSWの効果
的な活用のための「活動方針等に関する指針」を策定又は見直しを行い、教育相
談の更なる充実を図る。
このように「チームとしての学校」を作り上げて行く上で、SC、SSWは重
要な役割を担っている。学校医も、非常勤の地方公務員の地位を付与された「チ
ームとしての学校」の一員である。虐待などの事例では、学校健診などを契機に、
不自然な外傷から気づかれる場合も少なからず存在する。また、不登校などの事
例では、頭痛、腹痛、起立性調節障害などの身体症状を伴っている事案も多く存
在し、健康相談がまず行われる事案も少なくないと思われる。学校医が積極的に
関与し、学校とのコミュニケーションを深めることにより「チームとしての学校」
に参画する機会は格段に向上し、地域に根差した学校医活動に貢献できるもの
と思われる。

4)地域との連携
平成 27(2015)年の中央教育審議会の答申で、
「チームとしての学校」では、教
職員や学校内の多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子ど
もたちに必要な資質・能力を確実に身に付けさせることができる学校像を理想
としている。さらに、多様な経験を有する地域人材が、教員とコラボレーション
して、アクティブ・ラーニングやカリキュラム・マネジメントの取組を進め、指
導の充実や、よりよい成果を生み出すことが求められている。
本項では、「チームとしての学校」の推進の中で、地域、特に学校医が果たす
べき具体的な役割とその課題について述べる。

① 「地域」が「チームとしての学校」において果たすべき役割

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「児童⽣徒の教育相談の充実について(通知)」 28 ⽂科初第 1423 号 平成 29 年 2 ⽉ 3 ⽇

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