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学校保健委員会答申 (36 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011751.html
出典情報 令和4・5年度学校保健委員会答申「地域に根差した医師の活動である学校医活動を推進させるための具体的な方策は何か」の提出および『学校医のすすめ』発行について(6/5)《日本医師会》
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若年者心疾患・生活習慣病対策協議会

特定健診・保健指導の最大のターゲットは生活習慣病予防であり、中でも肥満や脂質異常
が問題となる。小児期の肥満や脂質異常にはトラッキング現象の存在が確認されおり、その
ため早期に生活習慣病を発見し、また予防することが重要である。現在日本各地区で小児期
の生活習慣病健診や予防健診が行われている。例えば、毎年、県医師会の主催で開催されて
いる若年者心疾患・生活習慣病対策協議会では生活習慣病健診または予防健診についてその
方法やその成果が発表され、また協議されている。このことは全国各地で小児の生活習慣病
健診や予防健診が着実にまた急速に拡大しており、いかに重要かということを意味している。
令和元年に施行された「健康寿命の延伸などを図るための脳卒中、心臓病その他の循環器
病に係る対策に関する基本法」に基づいた「循環器病対策推進基本計画」には、「学校健診
等の機会における小児の循環器病疾患の早期発見を引き続き推進する」
「食育」
「家族性高コ
レステロール血症の早期発見と発症予防」が記されている。これらはすべて小児期からの生
活習慣病と深く結びついている。学校での学習指導や保健活動のなかに生活習慣病について
の概念と実効性のある予防対策を早急に組み入れていくとともに、学習指導要領と学校保健
安全法に基づいた児童生徒等の生活習慣病健診や予防健診の導入について早急に検討する
必要がある。

(長嶋

30

正實)