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参考資料3 看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂に関する連絡調整委員会(第2回)議事録 (5 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/125/mext_00003.html
出典情報 看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第3回 6/20)《文部科学省》
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要性等を整理し,課題解決の方策を展望するということを目的にいたしました。
事業1の報告書のこれが目次となっており,ここにありますとおり,9つの内容で構成さ
れています。事業1の報告書の概要について説明いたします。
現在の原型となる保健師助産師看護師学校養成所指定規則,つまり指定規則が1951年に
制定されてから,現在までに5回のカリキュラムが改正されています。この指定規則が看護
師学校養成所等の教育内容の質を保証するのに貢献してきました。
一方,日本で始まった大学における看護学教育では,アメリカの教育に影響を受け,看
護学生の思考過程について充実した教育理念が掲げられるようになりました。しかし,看
護系大学では指定規則にのっとった科目と単位数を踏まえた教育内容,つまりコンテンツ
を示している大学が多く見られる傾向があるという指摘もございます。
高等教育に今後求められる人材育成像については,2008年,中教審から出された報告書
では,国際的通用性を備えた人材を育成する必要があること,2018年の中教審から出され
た報告書では,学修者本位の教育へ転換していくことを目指すべきと指摘されています。
また,2021年閣議決定された第6期科学技術・イノベーション基本計画で指摘された育成能
力として,STEMから,Artsを加えたSTEAM教育への変更が推奨されています。
このように世界的にコンピテンシーを必要とする時代へ変化し,看護学教育もコンピテ
ンシー基盤型とする必要があります。OECDではキー・コンピテンシーが示されたり,
Education2030プロジェクトとして,VUCAの時代に直面する課題を解決する資質・能力を培
うカリキュラムが必要であることが示されています。
看護専門職としてのコンピテンシーは,JANPUにおいて,国内で先駆けて看護の実践能力
を高めるためのコアコンピテンシーが提案されています。
高等教育をめぐる環境変化から見た看護学教育モデル・コア・カリキュラム提案の意義
としては,やはり学修者の立場から何を学ぶかについて,広く社会の共通認識を得るため
の基準として示すことが肝要です。
そのために,看護学教育もコンピテンシー基盤型とする必要があり,コンピテンシーに
基づく学修方略が必要です。
さらに,コンピテンシーに基づくアウトカムが必要であり,アウトカムの設定は,看護
実践能力の評価とその結果としての看護実践場面での成果を明示する必要があります。
具体的には,アウトカムとしての学習成果の到達度,評価基準・評価基準項目の設定,
測定ツールの検討,評価ツールの信頼性と妥当性の検証,臨地実習におけるアウトカムの

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