よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


03 資料1-1 帯状疱疹ワクチンファクトシート (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40826.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第26回 6/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

罹患率(千人・年)

全ての症例
免疫機能正常症例

年齢群(歳)

図 7 症例全体および免疫機能正常症例の年齢別帯状疱疹罹患率(文献 104 より翻訳)
○米国:2005 年から 2009 年の健康保険のデータ(18 歳以上、約 5,100 万人分、国際疾病分類第 9 版のコ
ードにより帯状疱疹および関連合併症等を抽出)を用いて行った調査によると、全体の帯状疱疹罹患率
(/千人・年)は 4.82 であった。罹患率の男女比が 1.39(95%CI: 1.38~1.40)と女性で有意に高かった。
年齢別の罹患率は 18~49 歳、50~59 歳、60~64 歳、および、65 歳以上で、それぞれ 3.37、6.43(18~
49 歳との比 1.91、95%CI: 1.90~1.92)
、7.71(同 2.29、同 2.27~2.31)、および、8.43(同 2.50、同 2.48
~2.52)であり、加齢により有意な上昇がみられた 20,105。
また、2011 年の調査(全年齢、国際疾病分類第 9 版のコードにより帯状疱疹を抽出)における帯状
疱疹の罹患率(/千人・年)は全体で 4.47 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 3.66 と 5.25 で、女性
で有意に高かった。年齢別の罹患率は 19 歳以下で 0.86 と最も低く、以降、加齢とともに上昇し、80 歳
以上は 12.78 であった 20,105。
2001 年から 2015 年までの Nationwide Inpatient Sample の退院データを用いた調査では、帯状疱疹ワ
クチン導入前と導入後の米国における帯状疱疹入院率の差は、人口 10 万人あたり-1.9 であった(2015
年の入院は予想より 6,200 件少なかった)
。主な年齢層の割合の違いは、 0~3 歳(10 万人あたり-0.4
人、50 人減少)
、4~6 歳(10 万人あたり-0.6 人、50 人減少)、7~14 歳(10 万人あたり-1.3 人、400 人
減少)
、50~59 歳(10 万人あたり 0.7 人、300 人増加)、60~69 歳(10 万人あたり-2.5 人、900 人減少)

70~79 歳(10 万人あたり-10.2 人、2,000 人減少)、80 歳以上(10 万人あたり-29.9 人、3,600 人減少)
であった。水痘ワクチン 2 回接種による水痘患者の減少と帯状疱疹ワクチン接種による重篤な帯状疱
疹の減少による入院率の低下に影響を与えた可能性が示唆されている 106。
○スペイン:バレンシア州における 2007 年から 2010 年の診療録データ(全年齢、州人口の 98%以上を
カバー、国際疾病分類第 9 版のコードにより帯状疱疹および関連合併症を抽出)を用いた解析の結果、
帯状疱疹の罹患率(/千人・年)は全体で 4.60 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 3.86 と 5.32 で、
25