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03 資料1-1 帯状疱疹ワクチンファクトシート (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40826.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第26回 6/20)《厚生労働省》
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461 人、入院療養で 10 万人あたり 57 人であり、プライマリーケアで 10 万人あたり 267 人(女性)対 188
人(男性)
、入院療養で 10 万人あたり 28 人(女性)対 22 人(男性)で女性の方が男性よりも高かった。
入院患者のうち、47%が複合的な帯状疱疹を患い、25%が併存疾患を有していた。入院期間(中央値 4 日)
は、併存疾患の重症度とともに増加した。推定死亡率は 10 万人あたり 0.18 人であった。院内致死率は
1.04%だった 124。イタリアのトスカーナ地方の地域データを用いた解析では、2002 年から 2012 年の退院
記録を国際疾病分類第 9 版コードを用いて後方視的に分析し、帯状疱疹とその合併症による疾病負担を
評価した。期間中に 4,475 件の入院が登録され、年間平均入院件数は 368 件、日帰り入院は平均 39 件で
あった。入院例の 68%は 65 歳以上であり、平均入院期間は 9.5 日であった。全入院の 51.2%が合併症を
伴っており、神経学的合併症(全入院患者の 24.2%)が最も高く、次いで眼科的合併症(16.5%)であっ
た。神経学的合併症 神経学的合併症を有する症例は、平均在院日数が長く、平均医療費が高い症例であ
った。帯状疱疹による年間平均入院率は 2002 年の 17/10 万人から 2012 年の 8.9/10 万人に減少したが、平
均在院日数は横ばいであった 125。
4)死亡率
ドイツで行われた 2007~2008 年の調査では 50 歳以上で帯状疱疹に関連した死亡例は年間に平均 66 人
であり、人口あたりの死亡率は 0.21(0.16~0.26)/10 万人・年と報告されている 109。また、オーストラ
リアでは 1997 年から 2004 年に 50 歳以上で帯状疱疹の診断記録があった死亡例は 129 人あり、年間 10
万人あたりの死亡率は 0.27 と報告されている 123。ベルギーでは 1998 年から 2007 年のフランダース地方
の住民死亡診断書を用いた調査で主な死因が帯状疱疹と思われる死亡者のうち、専門医の判断から帯状
疱疹が死因と考えられる死亡を考慮した場合の死亡率は 0.017/10 万人・年、もしくは帯状疱疹による死
亡では無いと判断された症例を除外した場合の死亡率は 0.068/10 万人・年 126、フランスでは 2000 年から
2007 年の調査全体で 0.286(0.244~0.328)/10 万人・年 111、イングランドとウェールズで 1991 年から 2000
年に行われた調査では、全年齢で 0.094/10 万人・年 127、スウェーデンで行われた調査では性差について
の報告があり、50 歳以上の 10 万人あたりの年間死亡率は男性の 0.26 に対し、女性は 0.67 であった(図
8 右)27。

図 8.

左 年齢群別の帯状疱疹による人口 10 万人あたりの年間入院率
右 年齢群別の帯状疱疹による人口 10 万人あたりの年間死亡率
(文献 27 より翻訳)
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