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参考資料4  歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)[4.9MB] (130 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42117.html
出典情報 歯科医師臨床研修制度の改正に関するワーキンググループ(令和6年度第1回)
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(5)臨床実習指導歯科医
診療科等において、臨床現場で学生を直接指導及び評価する。実習指導に関する FD を受講していること
が強く推奨される。
(6)歯科医師以外の医療スタッフ
診療参加型臨床実習では、学生が医療チームの一員として診療に参加することから、歯科衛生士、歯科技
工士、看護師等、歯科医師以外の医療スタッフ全てが学生の指導に関係する。
(7)事務組織
診療参加型臨床実習の効果的な運営に関して、歯学部(教務・学務担当等)、病院(研修担当、医療安全管
理担当、感染制御担当等)間の連携を円滑に実施できる体制が強く求められる。
(8)患者相談対応窓口
学生の診療参加型臨床実習を推進するにあたって、既存の患者相談窓口等を活用することも含め、患者か
らの診療参加型臨床実習に関する相談にも対応できる窓口を設置するとともに、それを周知する必要があ
る。
3)臨床実習協力施設における臨床実習
歯学教育モデル・コア・カリキュラムに記載された、「個人と社会のウェルビーイングを実現するため
に、患者、生活者の心理及び社会文化的背景や家族、地域社会との関係性を踏まえ、説明責任を果たしつ
つ、総合的に患者、生活者を支える歯科医療を提供していく」能力を身に付けるためには、大学病院外の
地域の医療機関、介護保健施設、福祉施設等を含めたカリキュラムを立案することが効果的であると考え
られる。
また、大学病院に求められる機能は、設置された地域の社会的ニーズによっても変化するが、大学病院
は特定機能病院に指定される等高度先進医療機関として、診断や治療が困難、複雑あるいは稀な病態や、
先進的な医療研究の目的のため検査治療方針が、学外施設とは異なる症例が多く集まる等の傾向がある。
従って、一般に頻度の高い疾患の検査・治療等、歯学教育モデル・ コア・カリキュラムにおいて臨床実習
で経験すべきとされる疾患を学生が経験するためには、大学病院外の地域の歯科医療機関等との連携を視
野に入れることも検討する。
以上をふまえて、各大学が大学病院外の臨床実習協力施設における診療参加型臨床実習を導入していく
にあたっては、学生を受け入れる医療機関等においても、歯学教育の質を担保する観点から、実習指導を
担当する歯科医師は指導歯科医としての FD を受講することや、歯科医師が不在の施設では教員の帯同、ま
たは適切な教員から助言やフィードバックを求める等、指導体制の充実が求められる。また、併せて歯学
部と各協力施設との間で以下を協議し、協定書を締結するのが望ましい。
・必須あるいは共通学修目標の詳細、評価方法、実習中の危機管理体制や対応方針等
・学生の交通費や宿泊施設等

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