参考資料4 歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)[4.9MB] (79 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42117.html |
出典情報 | 歯科医師臨床研修制度の改正に関するワーキンググループ(令和6年度第1回) |
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前述の通り、受動的方法と能動的方法がある。複数の方法を組み合わせることもある。
3)時期
学修期間のどの時期に方略を実施するか、他方略との順次性を考慮して検討する。
4)対象者・人数
学修対象者(学年等)及び人数(グループ学修であれば、1 グループあたりの人数とグループ数)を明確にす
る。
5)資源
必要な資源を選択及び準備する。
①人的資源
教員、事務職員、指導歯科医、上級歯科医、院長、医療スタッフ、模擬患者(模擬患者、標準模擬患者)、
患者、医療職以外の専門家、学修者自身、学修者の同僚・先輩・後輩、一般市民ボランティア(地域住民)等
物的資源(場所及び媒体)
②場所
講義室、チュートリアル室、実習室、スキルスラボ(シミュレーションセンター)、病院外来診療室、病
棟、学(院)外施設等
③媒体
文書類(教科書、参考書、マニュアル、学術雑誌、ガイドライン、プリント等)、ボード類(黒板、ホワイ
トボード、模造紙等)、三次元媒体(実物、模型(モデル)、標本等)、聴覚媒体(CD、音声情報等)、視覚媒
体(パソコン、タブレット、プレゼンテーションソフト、液晶プロジェクター、OHP 等)、視聴覚媒体(パソ
コン、タブレット、液晶プロジェクター、CD、DVD、ビデオ等)、ICT 媒体(コンピューターソフト、検索エ
ンジン、シミュレーター、e-learning、インタラクティブボード等)
④財的資源(予算)
媒体を新たに購入したり、設置したりする必要がある場合は、その予算を確保する。協力者(学外講師、
模擬患者、一般市民ボランティア等)や学修者に対する謝金に加えて保険加入や交通費も予算の計上が必
要なことがある。また、模型実習では模型の購入費用や専用の模型実習室の管理運営費等を考慮する。
⑤時間資源(所要時間)
方略実施のための所要時間を検討する。
6.学修方略作成の考え方
学修方略を考える際には、「何を教えるか」と「どのように教えるか」との整合性が取れていることが重要
である。この整合性が取れていないと、教育者と学修者の双方の疲労を生むことになる。一方、学修目標と学
修方略の整合性が取れ、多様性に富んだ学修方略は、学修者の好奇心や探求心を刺激するものである。一度、
学修方略が決定されたのちにも、学修目標、学修者、学修環境等が変化をするため、定期的にブラッシュアッ
プが必要であろう。
また、学修方略の決定においては、単に教える方法を決めるだけではなく、目標を達成するための体系や順
次性を明確にすることが重要である。全体像と順次性を明確化する方法として、科目のナンバリングやカリキ
ュラムマップ等が有効である。これらは、学修者、教育者の双方にとって、体系と順次性を理解するのに役立
つものである。
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