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【参考資料5】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 別冊 (29 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》 |
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抗微生物薬適正使用の手引き
第三版
別冊
テトラサイクリン系抗菌薬では分布容積の大きさにより血中濃度が上がりにくい 126、という懸
念がそれぞれある。そのため、併用療法の優位性を示す十分なデータはないものの 148、中等症
以上の症例では ST 合剤とミノサイクリンの併用療法、もしくは、ST 合剤単剤で開始した上で十
分な治療反応が得られない場合、ミノサイクリン、チゲサイクリン、レボフロキサシンのいずれ
かを追加し(最も好ましいのはミノサイクリン)併用する治療を推奨されている。なお、セフタ
ジジムは、内因性に β-ラクタマーゼを有していることから、重症度を問わず治療に用いるべきで
はないとされている 41。なお、CLSI 及び EUCAST は S. maltophilia のコリスチン・チゲサイクリ
ンに対する感受性判定のブレイクポイント 149(薬剤感受性検査結果から、抗菌薬の治療効果を
予測するために使用する基準値)を定めていない 142。
表 12. Stenotrophomonas maltophilia に対する抗菌薬の主な選択肢 41
薬剤名
投与法
ST 合剤(点滴)
AmpC 産生腸内細菌目細菌の項参照
レボフロキサシン
AmpC 産生腸内細菌目細菌の項参照¶
ミノサイクリン
Acinetobacter 属の項参照
チゲサイクリン
CRE の項参照¶
表 13. Stenotrophomonas maltophilia に対する治療薬の推奨例
(詳細は本文並びに補遺 p.27-28 参照)
推奨薬
(各薬剤への感受性を確認)
軽症
中等症・重症
第一推奨薬
ST 合剤、ミノサイクリン
ST 合剤 + ミノサイクリン
代替治療薬
チゲサイクリン、レボフロキサシン
ST 合剤 + チゲサイクリン or
レボフロキサシン
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第三版
別冊
テトラサイクリン系抗菌薬では分布容積の大きさにより血中濃度が上がりにくい 126、という懸
念がそれぞれある。そのため、併用療法の優位性を示す十分なデータはないものの 148、中等症
以上の症例では ST 合剤とミノサイクリンの併用療法、もしくは、ST 合剤単剤で開始した上で十
分な治療反応が得られない場合、ミノサイクリン、チゲサイクリン、レボフロキサシンのいずれ
かを追加し(最も好ましいのはミノサイクリン)併用する治療を推奨されている。なお、セフタ
ジジムは、内因性に β-ラクタマーゼを有していることから、重症度を問わず治療に用いるべきで
はないとされている 41。なお、CLSI 及び EUCAST は S. maltophilia のコリスチン・チゲサイクリ
ンに対する感受性判定のブレイクポイント 149(薬剤感受性検査結果から、抗菌薬の治療効果を
予測するために使用する基準値)を定めていない 142。
表 12. Stenotrophomonas maltophilia に対する抗菌薬の主な選択肢 41
薬剤名
投与法
ST 合剤(点滴)
AmpC 産生腸内細菌目細菌の項参照
レボフロキサシン
AmpC 産生腸内細菌目細菌の項参照¶
ミノサイクリン
Acinetobacter 属の項参照
チゲサイクリン
CRE の項参照¶
表 13. Stenotrophomonas maltophilia に対する治療薬の推奨例
(詳細は本文並びに補遺 p.27-28 参照)
推奨薬
(各薬剤への感受性を確認)
軽症
中等症・重症
第一推奨薬
ST 合剤、ミノサイクリン
ST 合剤 + ミノサイクリン
代替治療薬
チゲサイクリン、レボフロキサシン
ST 合剤 + チゲサイクリン or
レボフロキサシン
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