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【参考資料5】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 別冊 (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第三版

別冊

表 15. CDI の治療例 155,159,161
薬剤

1 回投与量(記載ないも

投与間隔

のは経口投与)

投与期間

非重症・非劇症例(初回)
フィダキソマイシン

200mg

12 時間毎

10 日間

バンコマイシン

125mg

6 時間毎

10 日間

メトロニダゾール

500mg

8 時間毎

10 日間

非重症・非劇症例(初回再発)
フィダキソマイシン

初回と同じ

バンコマイシン

初回と同じ

バンコマイシン

パルス・漸減療法(補遺 p.29-30 参照)

非重症・非劇症例(再々発、難治例)
フィダキソマイシン

初回と同じ

バンコマイシン

パルス・漸減療法(補遺 p.29-30 参照)

重症例
バンコマイシン

初回と同じ

フィダキソマイシン

初回と同じ

劇症例
バンコマイシン+

経口投与 1 回 500mg 6 時間毎+点滴静注 1 回 500mg 8 時間毎(20 分以上かけて点

メトロニダゾール

滴静注)
10-14 日間

フィダキソマイシン


初回と同じ

留意点を含む詳細は補遺 p.29-30 参照

外科的治療としての大腸全摘や Diverting loop ileostomy(迂回ループ回腸瘻造設術)の適応に
ついては、経験のある外科医や感染症専門医に相談が望ましい。再発例に関する糞便移植につい
ては、高い再発予防効果を有することが知られているが、日本では保険診療は適応されていない。
また、重篤な有害事象の報告もあるため、考慮する場合には、感染症専門医に相談が望ましい。
プロバイオティクスについては CDI の発症・再発予防としての使用や CDI の治療時の併用薬とし
ての十分なエビデンスはなく、積極的な使用は推奨されない。患者背景によってはプロバイオテ
ィクスによる菌血症を起こすことがあり、使用する際も適応を吟味する必要がある 168。抗菌薬
の終了が困難な時の CDI の治療については補遺 p.29-30 参照に記した。

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