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【参考資料5】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 別冊 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第三版

別冊

ダプトマイシンは VRE 感染症に対して添付文書上の適応はないが、殺菌的に働き各種ガイド
ライン等で推奨され治療に用いられている 2,19,21(補遺 p.6 参照)。リネゾリドは添付文書上、
E. faecium 感染症に適応があるが、静菌的な活性、重篤かつ頻度の高い副反応、耐性誘導、他剤
に比した治療失敗率の高さ等の観点から第一選択になり難い 19,22。菌血症や感染性心内膜炎に対
しては、他剤が無効もしくは薬剤耐性や副反応等で使用できない場合にのみ使用を検討する。
表 2. VRE 血流感染症の単剤治療の例(感染性心内膜炎を除く)2,16,19
薬剤と正常腎機能の場合の用法用量

感受性のパターン



1. アンピシリン

E. faecalis、VanC 型

アンピシリン点滴静注

感受性

(E. gallinarum、

1 回 2g

重要な副作用

(例)


4-6 時間毎¶

E. casseliflavus)
2. アンピシリン

VanB 型 E. faecium

テイコプラニン点滴静注¶

腎機能障害、テイコプラ

耐性かつ

体重毎の用量設定かつローディング

ニン過敏症、第 8 脳神経

テイコプラニン

投与必要。

障害、血球減少等

感受性
3. アンピシリン

ダプトマイシン点滴静注

筋毒性が認められること

耐性かつ

VanA 型 E. faecium

1 回 8-12mg/kg

があるので、CK 値を定期

テイコプラニン

30 分かけて

24 時間毎¶

耐性

的にモニターする。好酸
球性肺臓炎を生じること
があるので、呼吸器症
状、低酸素血症や胸部異
常影出現に留意する。

リネゾリド点滴静注

血球減少・神経障害(視

(ダプトマイシンの代替薬)

神経障害を含む)
・乳酸ア

1 回 600mg 12 時間毎

シドーシス等を生じるこ

30 分-2 時間かけて

とがある。

¶ 表内は海外用量を含むため、国内添付文書での適応症や用量に関しては補遺 p.6-7 参照

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