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【参考資料5】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 別冊 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第三版

別冊

表 1. 黄色ブドウ球菌菌血症に用いられる抗黄色ブドウ球菌薬
薬剤名

対象

通常腎機能での投与量

セファゾリン 7,10

MSSA

点滴静注 1 回 2g 8 時間毎¶



バンコマイシン 11

MRSA

点滴静注

腎機能障害

初回投与量 1 回 25-30mg/kg

バンコマイシン過敏症
DRESS
レッドマン症候群※

維持量 1 回 20mg/kg 12 時間毎
TDM により投与量調整

特徴的な副作用

目標 AUC 400-600μg∙h/mL
1g では 1 時間以上かけて点滴時間※
1g 以上では 500mg あたり 30 分以上を
目安に投与時間を延長※
ダプトマイシン 12,13

MRSA

点滴静注 1 回 6-10mg/kg を 24 時間毎¶
※※

30 分かけて

横紋筋融解症(定期的に
CK 値をモニターする)
好酸球性肺炎

DRESS:Drug Reaction with Eosinophilia and Systemic Symptoms


バンコマイシンの急速な静注ではヒスタミン遊離作用によりレッドマン症候群(紅斑の出現、稀に低血圧や血

管浮腫も生じうる)が起こるため投与時間に注意する。
※※

肺サーファクタントに結合し、不活性化されるため、肺炎に対して投与しないこと。

¶ 表内は海外用量を含むため、国内添付文書用量と診療報酬支払基金の診療情報提供事例については補遺 p.6 参照

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