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【参考資料5】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 別冊 (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》 |
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抗微生物薬適正使用の手引き
a.
第三版
別冊
感染性心内膜炎の除外
すべての患者において、心エコーを行うことが必須と考えられる。特に感染性心内膜炎ハ
イリスクと考えられる患者(塞栓症状のある患者、ペースメーカー留置患者、感染性心内
膜炎の既往のある患者、人工弁術後の患者、静脈内薬物使用者)に関しては経食道的心エ
コーTransesophageal echocardiography(TEE)が必要である 6。
b.
体内に異物が入っていない
人工弁やペースメーカー/植込み型除細動器、人工関節等がないか確認する。
c.
2-4 日以内に繰り返して行った血液培養が陰性である
黄色ブドウ球菌菌血症の治療を行う場合、必ず血液培養の陰性化を確認する。また治療期
間の決定という観点からは、初回陽性検体の採取日から 2-4 日以内に血液培養を繰り返す
必要がある。
d.
適切な抗菌薬治療開始後 72 時間以内に解熱している
e.
転移病巣(血行性に移行した二次感染巣)がない
転移病巣として頻度が高いものに心臓弁、骨や関節、椎間板、硬膜外腔、それに腹腔内臓
器(肝臓、腎臓、脾臓等)が挙げられる 7。感染のフォーカスと考えられる部位に関して
は、積極的にドレナージや除去を考える。感染したカテーテルを留置し続けることは再発
のリスクを上げる 7。
④ 治療期間は最低 2〜4 週間、点滴で行う。
黄色ブドウ球菌菌血症は、その再発率の高さや疾患の性質から、一旦診断がされた場合、非複
雑性菌血症の場合は「最低でも 2 週間点滴で」
、複雑性菌血症の場合は「最低でも 4 週間点滴で」
治療を行う必要がある 8。菌血症診断時に、静脈カテーテル等抜去可能な血管内異物がある場合
は、可能な限り抜去する。
⑤ 初期抗菌薬選択の際は MRSA を念頭に
黄色ブドウ球菌が血液培養から検出され、感受性がまだわからない期間は、その菌が MRSA で
ある可能性を念頭に抗 MRSA 薬(バンコマイシン等)で初期治療を行う。一方で、この際に、抗
MRSA 薬に加え MSSA のカバー目的にセファゾリンを併用するという考え方もある 7,9。どちら
のアプローチが良いかという点に関しては現時点では結論は出ていない。
4
a.
第三版
別冊
感染性心内膜炎の除外
すべての患者において、心エコーを行うことが必須と考えられる。特に感染性心内膜炎ハ
イリスクと考えられる患者(塞栓症状のある患者、ペースメーカー留置患者、感染性心内
膜炎の既往のある患者、人工弁術後の患者、静脈内薬物使用者)に関しては経食道的心エ
コーTransesophageal echocardiography(TEE)が必要である 6。
b.
体内に異物が入っていない
人工弁やペースメーカー/植込み型除細動器、人工関節等がないか確認する。
c.
2-4 日以内に繰り返して行った血液培養が陰性である
黄色ブドウ球菌菌血症の治療を行う場合、必ず血液培養の陰性化を確認する。また治療期
間の決定という観点からは、初回陽性検体の採取日から 2-4 日以内に血液培養を繰り返す
必要がある。
d.
適切な抗菌薬治療開始後 72 時間以内に解熱している
e.
転移病巣(血行性に移行した二次感染巣)がない
転移病巣として頻度が高いものに心臓弁、骨や関節、椎間板、硬膜外腔、それに腹腔内臓
器(肝臓、腎臓、脾臓等)が挙げられる 7。感染のフォーカスと考えられる部位に関して
は、積極的にドレナージや除去を考える。感染したカテーテルを留置し続けることは再発
のリスクを上げる 7。
④ 治療期間は最低 2〜4 週間、点滴で行う。
黄色ブドウ球菌菌血症は、その再発率の高さや疾患の性質から、一旦診断がされた場合、非複
雑性菌血症の場合は「最低でも 2 週間点滴で」
、複雑性菌血症の場合は「最低でも 4 週間点滴で」
治療を行う必要がある 8。菌血症診断時に、静脈カテーテル等抜去可能な血管内異物がある場合
は、可能な限り抜去する。
⑤ 初期抗菌薬選択の際は MRSA を念頭に
黄色ブドウ球菌が血液培養から検出され、感受性がまだわからない期間は、その菌が MRSA で
ある可能性を念頭に抗 MRSA 薬(バンコマイシン等)で初期治療を行う。一方で、この際に、抗
MRSA 薬に加え MSSA のカバー目的にセファゾリンを併用するという考え方もある 7,9。どちら
のアプローチが良いかという点に関しては現時点では結論は出ていない。
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