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【参考資料6】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 補遺 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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In vitro での活性
抗菌薬名

推奨投与量
(肝腎機能正常者)

CPE
Non- (IMP 型
CP-CRE

留意点

を想定)

アズトレオナム

点滴静注 1 回 2g

×



In vitro では、アズトレオナムは IMP 型を含む

8 時間毎

MBL に対して活性を有する。ただし、CPE の多

(1 回あたり 3 時間

くはカルバペネマーゼと共に ESBL 等別の広域 β-

かけて投与)¶82

ラクタマーゼを共産生するため、それらによって

添付文書 1 日最大

アズトレオナムは加水分解されてしまい、結果的

4g まで

に耐性を示すことが多い。
レレバクタム/イミペネム/シラスタチンをアズト
レオナムと併用することで、レレバクタム/イミ
ペネム/シラスタチンによって(CPE が共産生す
る)ESBL 等の広域 β-ラクタマーゼを阻害し、ア
ズトレオナムが加水分解されることを回避し、そ
の活性を MBL に発揮させることが理論上は成立
し、また in vitro のデータでは NDM 型 MBL を中
心に併用による MBL の阻害効果が報告されてい
る 83,84 が、まだ臨床実績がない(IDSA による治
療ガイダンスでは Ceftazidime-Avibactam との 3
時間かけた長時間投与法での 併用療法が推奨さ
れているが現時点で日本では利用できない)

アズトレオナムの添付文書上の最大投与量は 24g/日であるが、MBL 産生菌感染症において、こ
の投与量での検討は皆無である。

Cefiderocol

CeftadizimeAvibacatam

点滴静注





MBL に対して唯一単剤で活性を有する抗菌薬で

1 回 2g 8 時間毎

あり、その活性を MBL に温存するために、その

(1 回あたり 3 時間

他の CPE 及び non-CP-CRE 感染症では使用を控

かけて投与)

える必要がある。

点滴静注



×

アズトレオナムと併用することで、Ceftazidime-

1 回 2.5g 8 時間毎

Avibactam によって(CPE が共産生する)ESBL

(1 回あたり 3 時間

等の広域 β-ラクタマーゼを阻害し、アズトレオナ

かけて投与)

ムが加水分解されることを回避し、その活性を
MBL に発揮させることが可能となる。



チゲサイクリン及びコリスチンの使用に当たっては、日本化学療法学会が適正使用に関する指針をそれぞれ公

開している 85,86。

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