よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料6】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 補遺 (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(別冊参考箇所:p.)
1. 入院患者の感染症で問題となる微生物>(6) C. difficile>治療方針

表 8. CDI の治療例 158-160
薬剤

投与量

留意点

非重症・非劇症例(初回)
フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200mg、

欧米のガイドラインでは第 1 選択

12 時間毎、10 日間

治癒率では、バンコマイシンと差がないが、再発率では
バンコマイシンよりも再発率が低いため、日本のガイド
ラインでは再発リスクが高い症例で推奨されている。
バンコマイシン(910 円/500mg)に比較して薬価は高い
(8024 円/日:2023 年 3 月現在)

バンコマイシン

メトロニダゾール

経口投与 1 回 125mg、

再発リスクが少ない症例では、治癒率はフィダキソマイ

6 時間毎、10 日間

シンと差がないためコストを考慮すると選択肢となる

経口投与 1 回 500mg、

再発リスクがない軽症例には考慮されるが、欧米ガイド

8 時間毎、10 日間

ラインでは、上記 2 剤が手に入らない時のレジメンとさ
れている

非重症・非劇症例(初回再発)
フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200mg、
12 時間毎、10 日間

バンコマイシン

経口投与 1 回 125mg、
6 時間毎、10 日間

バンコマイシン

パルス・漸減療法

欧米ガイドラインでは記載されている
治療を完遂する困難さがある
治療レジメンの 1 つを下記に示す(経口投与)
1 回 125mg、1 日 4 回、10-14 日間→
1 回 125mg、1 日 2 回、1 週間→
1 回 125mg、1 日 1 回、1 週間→
1 回 125mg、2-3 日に 1 回、2-8 週間

非重症・非劇症例(再々発、難治例)
フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200mg、
12 時間毎、10 日間

バンコマイシン

パルス・漸減療法

重症例
バンコマイシン

経口投与 1 回 125mg、
6 時間毎

フィダキソマイシン

経口投与 1 回 200mg、
12 時間毎、10 日間

29