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【参考資料6】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 補遺 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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(本編参考箇所:p.117-118)
13. 入院患者の感染症に対する基本的な考え方>(1) 診断・治療のプロセス>(vi) 感染症の治療期
間>①入院中によく遭遇する感染症の一般的な治療期間と近年の動向

表 1. よく遭遇する感染症の治療期間と最近の動向(留意点を含む)
感染症
VAP を含む

標準的な

短期治療期間

治療期間
14-15 日間

7-8 日間

留意点
緑膿菌による VAP の RCT:8 日間治療

院内肺炎

文献
5,6

は 15 日間治療に対し非劣性を示せず
重症例や免疫抑制患者、ブドウ球菌や
耐性菌が原因等の状況では、短期治療
の適応とならない場合もある

女性の非複雑性

3(-7 日間)



ST 合剤やフルオロキノロン系抗菌薬で

膀胱炎

7

あれば 3 日間、アモキシシリン・クラ
ブラン酸等 β-ラクタム系抗菌薬であれ
ば 3-7 日間。アミノグリコシド系抗菌
薬であれば単回投与

女性の非複雑性

10-14 日間

5-7 日間

短期治療のエビデンスはフルオロキノ

腎盂腎炎

7

ロン系抗菌薬によるものが多い
大腸菌でフルオロキノロン系抗菌薬・
ST 合剤の感受性率低下
非複雑性グラム陰性菌菌血症と重複が
あり、β-ラクタム系抗菌薬による 7 日
間治療も有効性を期待できる可能性

男性の有熱性 UTI

14 日間



前立腺炎:3-4 週間治療を推奨する専門 8
家もいる
7 日間の短期治療は RCT で 14 日間に
劣性と報告

CAUTI

7-14 日間

非重症例でレボフロ

大腸菌でフルオロキノロン系抗菌薬・

キサシン治療なら

ST 合剤の感受性率低下

5 日間

プロペンシティ・スコア・マッチング

静注 β-ラクタム系

を用いた後ろ向き研究において、

抗菌薬もしくはバイ

CA-UTI を含む、菌血症を伴う複雑性

オアベイラビリティ

UTI において、静注 β-ラクタム系抗菌

の優れた経口抗菌薬

薬による治療で完遂する、もしくはバ

なら菌血症合併でも

イオアベイラビリティに優れた経口抗

7 日間も考慮

菌薬で治療可能であれば、7 日間治療
が 14 日間治療と同等な可能性が示唆、
それ以外の場合は 10 日間治療が必要と
示唆

2

9,10