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議題2 別紙2先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48654.html
出典情報 先進医療会議(第139回 1/9)《厚生労働省》
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様式第5号

先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:着床前胚異数性検査
適応症:胚移植を受ける不妊症患者
(これまで反復して着床・妊娠に至らないもの、過去の妊娠で臨床的流産を 2 回以上反
復しているもの、又は流産率のリスクを高める可能性のある染色体構造異常を有するも
のに限る)
内容:
(先進性)
近年、体外受精で胚移植可能となるまで十分に発育した胚を移植しても、妊娠しない、
または流産する症例が多く、特に年齢が高くなるとその傾向が顕著であることが課題と
されている。移植可能な状態まで発育した胚の半数以上に染色体の数的異常が認められ、
結果的に子宮に戻しても着床しない、または着床しても流産に至ることが明らかとなっ
てきた。晩婚、晩産化が顕著な我が国では、繰り返し体外受精-胚移植(ART)を行うこと
の身体的、精神的、経済的、社会的負担が無視できない状況となっている。加えて、妊娠
しても流産となった場合には流産手術を要し、さらに身体的、精神的、経済的負担を負う
こととなる。一方、移植する前に胚の異数性を含む着床能、発育能を判定することができ
れば、これらの負担を回避できるとの考えに基づいて導入されたのが、着床前胚異数性検
査(PGT-A)である。PGT-A によって胚染色体数を移植前に評価し、着床、発育がより期
待できる胚を移植することで、ART の成功率を高め流産を回避できる可能性があると考え
られている。
(概要)
卵巣刺激、採卵は各施設が行っている通常の ART の方法にて実施する。受精後一定期
間培養した後に、胚盤胞の栄養外胚葉細胞 trophectoderm の一部を生検し、各体外受精
実施施設からアジレント製造の PGT-A 検査関連試薬を用いて検査を提供している衛生検
査所(検査受託機関)へ移送する。生検された細胞の DNA を増幅し、アレイ CGH 法により
染色体数的異常の判定を行う。その後、検査実施医療機関において、改めて患者に解析結
果を開示し、カウンセリングを行った上で移植胚を選択する。移植胚数は単一とする
(効果)
本法の実施によって、aCGH 法を原理とした PGT-A 試薬キット(仮)の胚診断指針に準
じた判定と移植胚の選択における有用性を裏付ける臨床性能が検証されるとともに、着
床率・妊娠率が高まり流産率は低下するなど、体外受精・胚移植の臨床成績の向上が期待
できる。加えて、流産手術を回避できるという点で、身体的、精神的、経済的負担の軽減
につながると考えられる。
(先進医療にかかる費用)
本研究に係る先進医療の費用は、1 受精胚目は 90,800 円、2 受精胚目以降は1受精胚追
加するごとに 86,500 円が上乗せとなる。よって、患者負担額は 90,800 円と追加した受
精胚数に 86,500 円を乗じた額の合計となる。
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