【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (24 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html |
出典情報 | 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回 1/17)《厚生労働省》 |
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データ元:感染症発生動向調査事業(NESID)
NESIDにおける2018年までの各年の届出症例数は確定報告データとして公開されている。2013年
以降の報告数を以下に示す。届出対象は、分離菌が感染症の起因菌と判定されるか、通常無菌的であ
るべき検体からの検出である場合となっており、いわゆる保菌は届出対象ではない。
全数把握対象疾患のうち、VRE感染症は、2013年から2016年まで50-60例で推移しており、2017年
以降やや増加し年間80例程度が報告されている。VRSA感染症は届出対象となった2003年11月5日以
降報告はない。CRE感染症については、2014年9月19日より届出対象となり、2018年には2,289例が
報告され、過去最多の報告数であった。MDRA感染症は、2011年2月より基幹定点医療機関からの届
出対象疾患として把握が開始されたが、2014年9月19日より全数把握対象疾患となり、毎年20-40例
の報告で推移しており、2018年は24例が報告された。
CRE 感染症については、2017 年 3 月の厚生労働省健康局結核感染症課長通知により、届出症例よ
り分離された菌株について地方衛生研究所等で PCR 法によるカルバペネマーゼ遺伝子等の試験検査
を実施することとなった。2018 年は発生動向調査の届出症例と考えられる 1,684 株の結果が報告さ
れ、いずれかのカルバペネマーゼ遺伝子が検出された株は 297 株(17.6%)で、国内型カルバペネマ
ーゼ遺伝子の IMP 型が 254 株(85.5%)と大半を占めていた。
基幹定点医療機関(全国約 500 か所の病床数 300 以上の医療機関)が届出を行う薬剤耐性感染症に
ついては、MRSA 感染症は 2011 年以降、報告数及び定点あたり報告数ともに減少し続けていたが、
2016 年以降下げ止まっており 2018 年には 16,311 例が報告された。PRSP 感染症、MDRP 感染症は
報告数及び定点あたり報告数ともに引き続き減少傾向を示している。
ⅰ. 全数把握対象疾患
表 15 全数把握対象疾患の報告数推移、2013-2018(件)
2013
2014
2015
2016
2017
2018
VRE
55
56
66
61
83
80
VRSA
0
0
0
0
0
0
CRE
-
314*
1,673
1,573
1,660
2,289
MDRA
-
15*
38
33
28
24
*2014年9月19日からの報告数。-: 調査を実施していない区分。
ⅱ. 基幹定点医療機関からの届出対象疾患
表 16 基幹定点医療機関からの届出対象疾患の推移、2013-2018(件)
PRSP
MRSA
MDRA*
MDRP
年
2013
2014
2015
2016
2017
2018
報告数
3,161
2,292
2,057
2,017
2,001
1,895
定点当たり
6.65
4.79
4.29
4.21
4.18
3.94
報告数
20,155
18,082
17,057
16,338
16,551
16,311
定点当たり
42.43
37.83
35.61
34.11
34.55
33.91
報告数
8
4
-
-
-
-
定点当たり
0.02
0.01
-
-
-
-
報告数
319
268
217
157
128
121
定点当たり
0.67
0.56
0.45
0.33
0.27
0.25
* 2014年9月19日より全数把握対象疾患に変更された。-: 調査を実施していない区分。
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