【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (26 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html |
出典情報 | 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回 1/17)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
Schwarzengrund, S. Infantis, S. Manhattan)の薬剤耐性率をヒト由来株と食品由来株の間で比較する
と(表29)、それぞれの血清型において、各種抗菌薬に対する耐性率の全体的傾向に明瞭な類似性が
認められたことから、食品由来耐性菌とヒト由来耐性菌との間の関連が強く示唆された。
薬剤感受性試験に加えて、2015年~2018年分離株のうち、CTX, CAZ, CFXの1剤以上に耐性を示す
菌株(ヒト由来26株、食品由来31株)を対象に、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生遺伝
子及びAmpC型β-ラクタマーゼ(AmpC)遺伝子の検出を実施した。ESBL産生遺伝子では、ヒト由来株、
食品由来株とも、CTX-M-1グループの保有が最も多く、TEM型が次に多かった。AmpC遺伝子では、
ヒト由来株、食品由来株とも、CIT型の保有が最も多かった。これらの結果から、ESBL遺伝子、
AmpC遺伝子ともに、ヒト由来株と食品由来株での検出傾向に類似性が認められた。
表19 ヒト及び食品由来non-typhoidal Salmonella spp. の血清型(2015-2019)
ヒト由来株 (n=1,755)
%
食品由来株 (n=586)
%
4:i:-
12.1
Schwarzengrund
42.0
Enteritidis
11.7
Infantis
28.6
Infantis
9.6
Manhattan
9.7
Thompson
7.5
Agona
2.9
Saintpaul
6.4
Typhimurium
Typhimurium
5.9
Others
Schwarzengrund
4.7
Total
Newport
3.0
Stanley
2.8
Manhattan
2.6
14.2
100.0
2.3
Others
34.0
Total
100.0
表 20 ヒト由来 non-typhoidal Salmonella spp の耐性率(2015-2019)
2015
2016
2017
2018
2019
2015-2019
(n=388)
(n=362)
(n=420)
(n=317)
(n=268)
(n=1,755)
ABPC
17.3
18.0
15.5
19.2
14.9
17.0
GM
0.3
0.6
0.7
0.6
1.5
0.7
KM
5.9
11.6
7.1
8.2
5.6
7.7
SM
27.1
29.8
26.0
29.0
23.1
27.1
TC
32.5
28.7
26.4
25.2
21.6
27.3
ST
4.4
6.6
7.9
6.3
3.7
5.9
CP
2.3
6.4
5.2
6.0
5.6
5.0
CTX
0.3
2.8
3.1
3.2
1.9
2.2
CAZ
0.3
2.2
1.7
1.9
1.1
1.4
CFX
0.0
1.4
0.5
0.6
0.0
0.5
FOM
0.0
0.3
0.5
0.3
0.4
0.3
NA
7.0
8.0
10.0
6.0
5.2
7.5
CPFX
0.3
0.8
1.4
0.3
1.5
0.9
NFLX
0.3
0.8
0.5
0.0
0.7
0.5
AMK
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
IPM
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
MEPM
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
1 剤以上耐性数
163
162
158
126
90
699
1 剤以上耐性率
42.0
44.8
37.6
39.7
33.6
39.8
25