よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ⅲ. Campylobacter coli
2012 年から 2016 年に 7 薬剤を、2017 年以降は更に AZM を加えた 8 薬剤を対象に調査を行った。
2018 年は、豚由来株で、SM には 60%、TC には 80%、NA 及び CPFX には 50%を超える耐性が認め
られた。一方、CP に対する耐性率は 4%未満であった。ヒトの医療で重要な CPFX に対する耐性率は
58.6%であり、AZM の耐性率は 20.7%であった。
表 51 と畜場由来の Campylobacter coli の耐性率の推移 (%)
薬剤*

BP

動物種

2012 年

2013 年

2014 年

2015 年

2016 年

2017 年

2018 年

ABPC

32



23.3

25.5

36.6

24.6

15.4

29.5

17.2

SM

32



67.4

78.3

69.9

72.3

64.1

68.9

69.0

32



32.6

44.3

43.0

26.2

38.5

31.1

20.7

4













31.1

20.7
86.2



EM
AZM



TC



84.5

93.4

80.6

87.7

89.7

83.6

CP

16

16



10.9

3.8

7.5

9.2

15.4

1.6

3.4

NA

32



46.5

53.8

52.7

47.7

61.5

50.8

58.6

CPFX

4†



46.5

46.2

50.5

47.7

59.0

54.1

58.6



129

106

93

65

39

61

29

検査株数 (n)

BP の単位は μg/ml。 * GM についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していない。

CLSI に規定された BP。

ⅳ. Enterococcus spp.
2012 年及び 2014 年に 10 薬剤を、2015 年以降は更に VCM を加えた 11 薬剤を対象に調査を行っ
た。2017 年は、鶏由来株では、KM、EM、リンコマイシン(LCM)、タイロシン(TS)、豚及び鶏
由来株ではオキシテトラサイクリン(OTC)に対して 40%を超える耐性が認められた。一方、ゲンタ
マイシン(GM)に対する耐性率は 10%未満で、ABPC に対する耐性は認められなかった。ヒトの医
療で重要なフルオロキノロン系抗菌剤に属するエンロフロキサシン(ERFX)に対する耐性率は 0.0~
3.7%であった。また、ヒトの医療で重要な VCM に対する耐性は認められなかった。
2017 年は、Enterococcus spp.のうち、E.faecalis の菌株数の割合は 4.1%(牛由来 242 株中 10 株)
~57.4%(鶏由来 148 株中 85 株)、E.faecium の菌株数の割合は 1.7%(牛由来 242 株中 4 株)~
14.9%(鶏由来 148 株中 22 株)であり、これまでの割合と概ね同様であった。ヒトの医療で重要なフ
ルオロキノロン系抗菌剤に属する ERFX に対する耐性率は、豚及び鶏由来の Enterococcus spp.の
3.7%、2.7%、E.faecalis の 0.0%と比べて E. faecium では 27.3%、18.2%と高かった。

46