【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (55 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html |
出典情報 | 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回 1/17)《厚生労働省》 |
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薬剤*
Photobacterium damselae subsp. piscicida の耐性率の推移(%)
BP
2011 年
2012 年
2013 年
2014 年
ABPC
2
11.8
17.6
7.1
59.4
FOM
32
0.0
0.0
7.1
0.0
BCM
64
0.0
0.0
0.0
0.0
1
100.0
82.4
92.9
3.1
17
17
14
32
OA
検査株数(n)
BP の単位は μg/ml。 *FF についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していない。
2015 年の供試菌株は 3 株であったため、表中に示していない。
2016 年は供試菌株が分離されなかった。
ⅲ. ビブリオ病原因菌 Vibrio spp.
2017 年から病魚由来株についてビブリオ病に対する効能を持つ薬剤を対象に調査を行っている。
2018 年は、OTC では二峰性の MIC 分布を示し、15.7%の耐性率を示した。FF では、MIC 分布が二
峰性を示さず、ほとんどの菌株で低い MIC 値(≦2μg/ml)であったが、1株で 16μg/ml を示した。
OA では、MIC 分布が二峰性を示さなかったものの、全ての株で低い MIC 値(≦1μg/ml)を示した
ことから、感受性が維持されていると考えられた。一方、スルファモノメトキシン(SMMX)について
は、MIC 分布に二峰性を示さず、耐性率を求めることができなかった(表 61)。
表 61 ビブリオ病原因菌 Vibrio spp. の耐性率の推移(%)
薬剤*
BP
OTC
4
検査株数(n)
2017 年
2018 年
12.8
15.7
39
51
BP の単位は μg/ml。 *FF、OA、SMMX についても調査対象としているが、BP が設定できないため、耐性率は掲載していな
い。
iv. 水産養殖環境由来腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus
2011 年及び 2012 年の水産養殖環境由来株(それぞれ 53 株及び 50 株)について、水産用医薬品と
して承認されている 5 薬剤(EM、LCM、OTC、OA 及び FF)を対象に調査を行った。
全ての薬剤で二峰性の MIC 分布を示さず、耐性率を求めることが出来なかったものの、リンコマ
イシン(LCM:32≦MIC≦256)以外は、全ての株で低い MIC 値が認められたため(EM:MIC≦2μg/ml、
OTC 及び FF:MIC≦1μg/ml、OA:MIC≦0.5μg/ml)これらの薬剤に対しては感受性と考えられた。
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