【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (68 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html |
出典情報 | 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回 1/17)《厚生労働省》 |
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Sekizuka T, Inamine Y, Segawa T, Kuroda M. Characterization of NDM-5- and CTX-M-55-coproducing
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日本における抗菌薬使用の現状
(1)ヒト用抗菌薬(販売量による検討)
①日本全体の抗菌薬使用量
データ元:IQVIA ソリューションズジャパン株式会社
2013 年から 2019 年までの日本における販売量に基づいた抗菌薬の使用状況を表 70、71 に示す。
日本における 2019 年の全体の抗菌薬使用は 13.3 DID であり、2018 年の代表的な欧州諸国の DID と
比較すると、フランス(25.3 DID)、イタリア(21.4 DID)、英国(18.8 DID)よりも低く、スウェ
ーデン(12.4 DID)、ドイツ(11.9 DID)、オランダ(9.7 DID)よりも高かった。経年的な変化をみ
ると、2013 年から 2016 年までは抗菌薬使用に大きな変化を認めなかったが、2017 年以降低下し、
2018 年から 2019 年にかけて再び減少が目立たなくなった。2019 年は 2013 年と比較して 10.9%減少
していた。
2019 年における抗菌薬全体に占める経口薬の使用(表 70)は 12.2 DID(91.8%)であり、そのう
ち、本邦の AMR 対策アクションプランで 50%削減目標となっている経口セファロスポリン系薬(3.0
DID)、経口フルオロキノロン系薬(2.3 DID)、経口マクロライド系薬(3.8 DID)の合計は経口抗
菌薬全体の 75.3%を占めていた(経口セファロスポリン系薬は第 1 世代(0.1 DID)、第 2 世代(0.3
DID)、第 3 世代(2.6 DID)を合計したもの)。この傾向は 2013 年以降変化していないが、各使用
を 2013 年と比べると、2019 年の経口セファロスポリン系薬、経口フルオロキノロン系薬、経口マク
ロライド系薬それぞれ 22.7%、18.1%、20.6%減少していた。一方、注射用抗菌薬は 2013 年と比較し
て 2019 年は 12.7%増加していた(表 71)。注射用抗菌薬の使用は高齢者の増加により、使用機会が
増加している可能性があり、2019 年は特にセファゾリンの供給不足問題が起こったことで、第1世
代セファロスポリン系薬が減少し、狭域ペニシリン系薬やβラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン、第
2、3 セファロスポリン系薬が増加しており、抗菌薬の使用状況に影響を及ぼしている可能性が考えら
れる。
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