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資料2-3 厚生労働科学研究の成果に関する評価 (令和3年度報告書 )(案) (59 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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令和3年度
カネミ油症に関する研究事業「成果に関する評価」
(219,713 千円)
1.研究事業の概要
「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律」に基づき、カネミ油症に
関して総合的な研究を推進し、ダイオキシン類の生物学的毒性の解明や漢方薬を用いた
カネミ油症の治療法等の開発等が行われている。
2.研究事業の成果
油症2世・3世における健康調査が開始され、ダイオキシン類の世代に渡る慢性影響の
検証が進められており、人類に対するダイオキシン類の影響の解明に資する研究成果が
期待される。
また基礎的研究においては、ダイオキシン類の受容体である AHR の働きに着目し、培養
細胞・動物実験を用いた実験が継続して行われた。そして九州大学病院油症ダイオキシ
ンセンターの研究業績に基づき、AHR の働きを調節して疾患を治療するというコンセプト
に基づいた新しい薬剤(治療用 AHR 調節薬: Therapeutic AHR-Modulating Agent,
TAMA)が開発された。
3.成果の評価
本研究事業は、カネミ油症の診断・治療等に係る技術の向上やその成果の普及、活用及
び発展を図るための研究が推進されており、行政的意義が大きく、また油症患者等にと
っても極めて重要である。また、研究事業の成果は、患者に対して直接的に、また医療
従事者へも直接的に提供されるなど、効率的に研究から施策への移行がなされている。
4.改善すべき点及び今後の課題
一部の漢方薬(例:桂枝茯苓丸)では、油症患者の治療への有効性が示され、かつ、活
用されているが、今後、カネミ油症の症状を緩和する可能性のある、新たな漢方薬など
についても研究を進める必要がある。
5.総合評価
研究事業の目的・目標の達成に向けて実施された令和3年度の研究課題について、
不十分な成果となった課題がなく、特筆すべき成果が
あるなど計画を上回る成果が得られた。
○
不十分な成果となった課題がなく、計画どおり順調な
成果が得られた。
一部不十分な成果となった研究課題はあるものの、概
ね計画どおり順調な成果が得られた。
不十分な成果となった研究課題が多く、研究事業全体
として不十分な成果であった。
と判断される。
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カネミ油症に関する研究事業「成果に関する評価」
(219,713 千円)
1.研究事業の概要
「カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律」に基づき、カネミ油症に
関して総合的な研究を推進し、ダイオキシン類の生物学的毒性の解明や漢方薬を用いた
カネミ油症の治療法等の開発等が行われている。
2.研究事業の成果
油症2世・3世における健康調査が開始され、ダイオキシン類の世代に渡る慢性影響の
検証が進められており、人類に対するダイオキシン類の影響の解明に資する研究成果が
期待される。
また基礎的研究においては、ダイオキシン類の受容体である AHR の働きに着目し、培養
細胞・動物実験を用いた実験が継続して行われた。そして九州大学病院油症ダイオキシ
ンセンターの研究業績に基づき、AHR の働きを調節して疾患を治療するというコンセプト
に基づいた新しい薬剤(治療用 AHR 調節薬: Therapeutic AHR-Modulating Agent,
TAMA)が開発された。
3.成果の評価
本研究事業は、カネミ油症の診断・治療等に係る技術の向上やその成果の普及、活用及
び発展を図るための研究が推進されており、行政的意義が大きく、また油症患者等にと
っても極めて重要である。また、研究事業の成果は、患者に対して直接的に、また医療
従事者へも直接的に提供されるなど、効率的に研究から施策への移行がなされている。
4.改善すべき点及び今後の課題
一部の漢方薬(例:桂枝茯苓丸)では、油症患者の治療への有効性が示され、かつ、活
用されているが、今後、カネミ油症の症状を緩和する可能性のある、新たな漢方薬など
についても研究を進める必要がある。
5.総合評価
研究事業の目的・目標の達成に向けて実施された令和3年度の研究課題について、
不十分な成果となった課題がなく、特筆すべき成果が
あるなど計画を上回る成果が得られた。
○
不十分な成果となった課題がなく、計画どおり順調な
成果が得られた。
一部不十分な成果となった研究課題はあるものの、概
ね計画どおり順調な成果が得られた。
不十分な成果となった研究課題が多く、研究事業全体
として不十分な成果であった。
と判断される。
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