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資料1-3 リオシグアト及びHIVプロテアーゼ阻害剤の電子化された添付文書一覧 (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27607.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第10回) |
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例(57%))等であり、600mgBID群においては下痢12/21例
予測される影響の程度
AUC著明
AUC中等度
AUC中等度増加 不明
AUC減少の
増加(>3倍) 増加(1.5~3倍) あるいは減少
可能性
免疫抑制薬
シクロスポリ
ン
タクロリムス
−
−
−
−
−
水和物
シロリムス
エベロリムス
精神神経用薬 ピモジド
クロルプロマジン
クロザピン
ブロナンセ
ハロペリドール
リン
−
ペルフェナジン
−
−
リスペリドン
チオリダジン
PDE5阻害薬 バ ル デ ナ フ シルデナフィ
ィル
ル
シ ル デ ナ フ (バイアグラ)
ィル
タダラフィル
−
−
−
−
(レバチオ) (シアリス、
タ ダ ラ フ ィ ザルティア)
ル
アバナフィル
(アドシルカ)
催 眠 鎮 静 薬 抗 クロラゼプ酸 ブスピロン ゾルピデム
ロラゼパム
不安薬
ジアゼパム
オキサゾラム
エスタゾラム
プロポフォー
−
−
フルラゼパム
ル
ミダゾラム
テマゼパム
トリアゾラム
ステロイド薬
デキサメタゾ プレドニゾン
−
−
−
−
ン
中枢神経興奮薬
メタンフェタミン
メチルフェ
−
−
デキスフェンフ
−
ニデート
−
ルラミン
国内未発売の薬剤を含む
薬効分類 併用禁忌
(57%)
、口周囲感覚異常11/21例(52%)であった。
17.1.3 海外第Ⅱ相試験
試験134X(カプセル剤)
:成人のHIV感染症患者67例を対象として、
本剤の各用法・用量群(200mgTID群、200mgQID群、300mgTID
群、300mgQID群、600mgBID群)に割り付け、52週間投与によ
る多施設臨床試験を実施した。52週投与期間中、血中HIV-RNA
量の減少はいずれの用量群でもみられたが、高用量群で血中HIVRNA量の減少が長期間持続する傾向がみられた。また、CD4リン
パ球数の増加はいずれの用量群でもみられたが、投与量が多いほ
どCD4リンパ球数の増加が長期間持続する傾向がみられた。
主な有害事象は200mgTID群、200mgQID群、300mgTID群、
300mgQID群においてはいずれも下痢(各12/16例(75%)、
11/15例(73%)、13/15例(87%)、10/15例(67%))、600mgBID
群においては悪心5/6例(83%)等であった。
17.1.4 海外第Ⅲ相試験
試験247(カプセル剤)
:過去9ヵ月以上逆転写酵素阻害薬(単独
又は併用)を服用中の12才以上のHIV感染症患者1,090例を対象と
して、本剤600mgBID投与群、もしくはプラセボ投与群に無作為
に割り付け、16週間投与による多施設二重盲検試験を国際共同臨
床試験として実施した。なお、従来からの逆転写酵素阻害薬の治
療はそのまま継続した。16週投与期間中の本剤投与群では、平均
血中HIV-RNA量は有意に減少し(事前に定めた本剤投与群80例、
プラセボ投与群79例を評価:図1)
、平均CD4リンパ球数は有意に
増加した(事前に定めた本剤投与群108例、プラセボ投与群103例
を評価:図2)
。このうち、HIV-RNA量が投与前値より90%以上減
少した症例の割合は、本剤投与群で45%、プラセボ投与群では0%
16.7.3 HIVプロテアーゼ阻害薬との相互作用
であった。また、CD4リンパ球数が投与前値より50/μL以上増加
インジナビル:健康被験者(n=8)を対象とした試験において、リ
した症例の割合は、本剤投与群で29%、プラセボ投与群では2%で
トナビルのカプセル剤400mgBIDとインジナビル(IDV)400mgQD
あり、CD4リンパ球数が25/μL以上増加した症例の割合は、本剤
の併用では、IDV単独投与(400mgQD)と比較して、IDVのAUC
投与群で45%であった。また、症状の進行度は本剤投与群がプラ
が5.5倍、Cmaxが2.1倍、Cminが13.3倍に上昇した(外国人データ)
。
セボ群に比し進行のリスクを56%(P<0.01)減少させた(図3)
。
ネルフィナビル:HIV感染症患者(n=10)を対象とした試験に
おいて、ネルフィナビル(NFV)750mgBIDとリトナビルのカプ
セル剤400mgBIDとの併用はNFV単独投与(750mgTID)と比較
して、NFVのAUC(160%)、Cmax(121%)、Ctrough(123%)が上
昇した。M8(NFVの活性代謝物)のAUCは347%上昇した(外
国人データ)
。
[10.2参照]
16.7.4 HIVインテグラーゼ阻害薬との相互作用
ラルテグラビル:臨床的に影響のある相互作用は認められていな
い(外国人データ)
。
16.7.5 制酸剤の影響
本剤の吸収に対する制酸剤の影響は検討されていない。
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 海外第Ⅱ相試験
試験112(カプセル剤):成人のHIV感染症患者84例を対象とし
図1
試験247における投与前値からのlog HIV-RNA量の平均変化量
図2
験247における投与前値からのCD4リンパ球数(細胞数/μL)の
試
平均変化量
て、本剤の各用量群(300mgBID群、400mgBID群、500mgBID
群、600mgBID群)、もしくはプラセボ投与群に無作為に割り付
け、28日間投与による多施設二重盲検試験を実施した。28日後の
本剤投与群の血中HIV-RNA量は、投与前値と比べて0.73~1.11
log copies/mL減少し、またCD4リンパ球数は、投与前値と比べ
70~140/μL増加し、プラセボ投与群に比べ有意に改善した2)。
主な有害事象は300mgBID群、400mgBID群、500mgBID群にお
いてはいずれも下痢(各4/13例(31%)、7/13例(54%)、7/15例
(47%))等であり、600mgBID群においては下痢、口周囲感覚異
常各7/15例(47%)であった。
17.1.2 海外第Ⅱ相試験
試験169(カプセル剤)
:試験112に引き続き長期投与試験を実施し
た。同一患者に前試験と同じ用法・用量を継続して投与し、プラ
セボを投与していた患者には同じ群の本剤の用量を割り付け、計
76例を対象とした。本剤の用量が多いほど血中HIV-RNA量の減
少及びCD4リンパ球数の増加が長期間持続する傾向がみられた。
主な有害事象は300mgBID群、400mgBID群、500mgBID群にお
いてはいずれも下痢(各9/17例(53%)、11/17例(65%)、12/21
-6-
予測される影響の程度
AUC著明
AUC中等度
AUC中等度増加 不明
AUC減少の
増加(>3倍) 増加(1.5~3倍) あるいは減少
可能性
免疫抑制薬
シクロスポリ
ン
タクロリムス
−
−
−
−
−
水和物
シロリムス
エベロリムス
精神神経用薬 ピモジド
クロルプロマジン
クロザピン
ブロナンセ
ハロペリドール
リン
−
ペルフェナジン
−
−
リスペリドン
チオリダジン
PDE5阻害薬 バ ル デ ナ フ シルデナフィ
ィル
ル
シ ル デ ナ フ (バイアグラ)
ィル
タダラフィル
−
−
−
−
(レバチオ) (シアリス、
タ ダ ラ フ ィ ザルティア)
ル
アバナフィル
(アドシルカ)
催 眠 鎮 静 薬 抗 クロラゼプ酸 ブスピロン ゾルピデム
ロラゼパム
不安薬
ジアゼパム
オキサゾラム
エスタゾラム
プロポフォー
−
−
フルラゼパム
ル
ミダゾラム
テマゼパム
トリアゾラム
ステロイド薬
デキサメタゾ プレドニゾン
−
−
−
−
ン
中枢神経興奮薬
メタンフェタミン
メチルフェ
−
−
デキスフェンフ
−
ニデート
−
ルラミン
国内未発売の薬剤を含む
薬効分類 併用禁忌
(57%)
、口周囲感覚異常11/21例(52%)であった。
17.1.3 海外第Ⅱ相試験
試験134X(カプセル剤)
:成人のHIV感染症患者67例を対象として、
本剤の各用法・用量群(200mgTID群、200mgQID群、300mgTID
群、300mgQID群、600mgBID群)に割り付け、52週間投与によ
る多施設臨床試験を実施した。52週投与期間中、血中HIV-RNA
量の減少はいずれの用量群でもみられたが、高用量群で血中HIVRNA量の減少が長期間持続する傾向がみられた。また、CD4リン
パ球数の増加はいずれの用量群でもみられたが、投与量が多いほ
どCD4リンパ球数の増加が長期間持続する傾向がみられた。
主な有害事象は200mgTID群、200mgQID群、300mgTID群、
300mgQID群においてはいずれも下痢(各12/16例(75%)、
11/15例(73%)、13/15例(87%)、10/15例(67%))、600mgBID
群においては悪心5/6例(83%)等であった。
17.1.4 海外第Ⅲ相試験
試験247(カプセル剤)
:過去9ヵ月以上逆転写酵素阻害薬(単独
又は併用)を服用中の12才以上のHIV感染症患者1,090例を対象と
して、本剤600mgBID投与群、もしくはプラセボ投与群に無作為
に割り付け、16週間投与による多施設二重盲検試験を国際共同臨
床試験として実施した。なお、従来からの逆転写酵素阻害薬の治
療はそのまま継続した。16週投与期間中の本剤投与群では、平均
血中HIV-RNA量は有意に減少し(事前に定めた本剤投与群80例、
プラセボ投与群79例を評価:図1)
、平均CD4リンパ球数は有意に
増加した(事前に定めた本剤投与群108例、プラセボ投与群103例
を評価:図2)
。このうち、HIV-RNA量が投与前値より90%以上減
少した症例の割合は、本剤投与群で45%、プラセボ投与群では0%
16.7.3 HIVプロテアーゼ阻害薬との相互作用
であった。また、CD4リンパ球数が投与前値より50/μL以上増加
インジナビル:健康被験者(n=8)を対象とした試験において、リ
した症例の割合は、本剤投与群で29%、プラセボ投与群では2%で
トナビルのカプセル剤400mgBIDとインジナビル(IDV)400mgQD
あり、CD4リンパ球数が25/μL以上増加した症例の割合は、本剤
の併用では、IDV単独投与(400mgQD)と比較して、IDVのAUC
投与群で45%であった。また、症状の進行度は本剤投与群がプラ
が5.5倍、Cmaxが2.1倍、Cminが13.3倍に上昇した(外国人データ)
。
セボ群に比し進行のリスクを56%(P<0.01)減少させた(図3)
。
ネルフィナビル:HIV感染症患者(n=10)を対象とした試験に
おいて、ネルフィナビル(NFV)750mgBIDとリトナビルのカプ
セル剤400mgBIDとの併用はNFV単独投与(750mgTID)と比較
して、NFVのAUC(160%)、Cmax(121%)、Ctrough(123%)が上
昇した。M8(NFVの活性代謝物)のAUCは347%上昇した(外
国人データ)
。
[10.2参照]
16.7.4 HIVインテグラーゼ阻害薬との相互作用
ラルテグラビル:臨床的に影響のある相互作用は認められていな
い(外国人データ)
。
16.7.5 制酸剤の影響
本剤の吸収に対する制酸剤の影響は検討されていない。
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 海外第Ⅱ相試験
試験112(カプセル剤):成人のHIV感染症患者84例を対象とし
図1
試験247における投与前値からのlog HIV-RNA量の平均変化量
図2
験247における投与前値からのCD4リンパ球数(細胞数/μL)の
試
平均変化量
て、本剤の各用量群(300mgBID群、400mgBID群、500mgBID
群、600mgBID群)、もしくはプラセボ投与群に無作為に割り付
け、28日間投与による多施設二重盲検試験を実施した。28日後の
本剤投与群の血中HIV-RNA量は、投与前値と比べて0.73~1.11
log copies/mL減少し、またCD4リンパ球数は、投与前値と比べ
70~140/μL増加し、プラセボ投与群に比べ有意に改善した2)。
主な有害事象は300mgBID群、400mgBID群、500mgBID群にお
いてはいずれも下痢(各4/13例(31%)、7/13例(54%)、7/15例
(47%))等であり、600mgBID群においては下痢、口周囲感覚異
常各7/15例(47%)であった。
17.1.2 海外第Ⅱ相試験
試験169(カプセル剤)
:試験112に引き続き長期投与試験を実施し
た。同一患者に前試験と同じ用法・用量を継続して投与し、プラ
セボを投与していた患者には同じ群の本剤の用量を割り付け、計
76例を対象とした。本剤の用量が多いほど血中HIV-RNA量の減
少及びCD4リンパ球数の増加が長期間持続する傾向がみられた。
主な有害事象は300mgBID群、400mgBID群、500mgBID群にお
いてはいずれも下痢(各9/17例(53%)、11/17例(65%)、12/21
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