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資料1-3 リオシグアト及びHIVプロテアーゼ阻害剤の電子化された添付文書一覧 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27607.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第10回)
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17.1.2 抗HIV薬による治療経験のない患者における海外第Ⅲ相臨床試験(AI424-034
試験)
抗HIV薬による治療経験のないHIV-1感染患者810例を対象に,本剤(400mg1日1回)
+ラミブジン(150mg)及びジドブジン(300mg)1日2回投与群(ATV群)とエファ
ビレンツ(600mg1日1回)+ラミブジン(150mg)及びジドブジン(300mg)の1日2
回投与群(EFV群)として,無作為化二重盲検比較試験を実施した。投与された805
例の年齢平均値は34歳(範囲:18〜73歳)
,33%が白人,65%が男性であった。投与
前の平均CD4リンパ球数は322cells/mm³(範囲:64〜1424cells/mm³)
,投与前の平
均血漿中HIV-1 RNAレベルは4.84log10 copies/mL(範囲:2.23〜5.88log10 copies/
2)
mL)であった 。
表3. 抗HIV薬による治療経験のないHIV-1感染患者を対象とした試験(AI424-034
試験)における48週の成績
ATV群
(n=404)

表6.

ATV/RTV群a
LPV/RTV群a
投与前
48週
96週
投与前
48週
96週
mg/ mg/
mg/
mg/ mg/
mg/
変化c
変化c
変化c
変化c
b
b
b
b
b
b
dL
dL
dL
dL
dL
dL
(n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n=
111d) 76d) 75d) 52d) 52d) 108d) 76d) 73d) 44d) 43d)
LDL コ レ
−11%
−11%
+1%
+1%
108
97
100
105
103
102
ステロー
(−14.4%,
(−15.1%,
(−3.4%,
(−2.5%,
(4.4)
(4.1)
(4.9)
(4.0)
(3.8)
(5.2)
ルe
−7.0%)
−7.6%)
4.6%)
5.5%)
HDL コ レ
−7%
−5%
+2%
+7%
40
40
42
39
41
44
ステロー
(−9.0%,
(−8.2%,
(−1.4%,
(3.6%,
(1.1)(1.2)
(1.5)
(1.2)(1.3)
(1.5)

−4.4%)
−0.7%)
6.0%)
11.1%)
−8%
−7%
+6%
+9%
総 コ レ ス 188
170
174
181
187
188
(−9.7%,
(−9.0%,
(4.3%,
(6.0%,
テロール (5.0)(4.1)
(4.9)
(4.3)(4.2)
(5.1)
−6.0%)
−4.7%)
8.6%)
11.7%)
−3%
−2%
+30%
+30%
ト リ グ リ 216
162
168
196
224
223
(−8.2%,
(−8.5%,
(22.3%,
(20.4%,
セライドe (16.3)(9.4)
(16.2)
(11.8)(14.6)
(18.0)
2.2%)
4.6%)
38.6%)
40.6%)
a:高 脂血症薬による治療を開始した症例(投与前ATV/RTV群:4%,LPV/RTV
群:4%,48週においてATV/RTV群:8%,LPV/RTV群:19%,96週において
ATV/RTV群:9%,LPV/RTV群:20%)は除いて集計した。
b:平均値(標準誤差)
c:投与前値と48週又は96週の両値を計測した患者における変化の平均
d:LDLコレステロール値を計測した患者数
e:空腹時

EFV群
(n=401)

HIV-1 RNA量が
400copies/mL未満
67%
63%
50copies/mL未満
31%
36%
a
に48週時点において抑制されていた患者の割合
HIV-1 RNA量 の 投 与 前 値 か ら の 平 均 変 化 量
−2.67
−2.74
(log10 copies/mL)
CD4リ ン パ 球 数 の 投 与 前 値 か ら の 平 均 変 化 量
176
160
(cells/mm³)
a:Roche Amplicor HIV-1 Monitor Assay, test version 1.0又は1.5使用
表4.

脂質の投与前値からの変化(AI424-034試験)
ATV群a
EFV群a
投与前
48週
投与前
48週
mg/dL
mg/dL
変化b
mg/dL
mg/dL
変化b
(n=383c)(n=283c)(n=272c)(n=378c)(n=264c) (n=253c)

副作用発現頻度(中等度又は高度)は,本剤300mg/リトナビル100mgと他の抗HIV
薬併用投与群で28.6%(34/119例)であった。主な副作用は,発熱1.7%(2/119例),
悪心2.5%(3/119例),黄疸・黄疸眼9.2%(11/119例),下痢2.5%(3/119例),う
つ病1.7%(2/119例),筋肉痛4.2%(5/119例)等であった。
また,グレード3-4の臨床検査値異常の主なものは,AST上昇3.4%(4/119例),
ALT上昇4.2%(5/119例),総ビリルビン上昇48.7%(58/119例),リパーゼ上昇
5.0%(6/119例),CK上昇8.4%(10/119例),総コレステロール上昇5.0%(6/119例),
トリグリセリド上昇7.8%(9/116例),血中ブドウ糖増加5.2%(6/116例),好中球
減少6.7%(8/119例),血小板減少1.7%(2/119例)等であった。
17.1.4 抗HIV薬による治療経験のある患者における海外第Ⅲ相臨床試験(AI424-043
試験)
過去に1回のHIVプロテアーゼ阻害薬を1剤含む抗HIV療法において効果不十分な
HIV-1感染患者300例を対象に,本剤(400mg1日1回)投与群(ATV群)とロピナ
ビル+リトナビル(400mg/100mg1日2回)投与群(LPV/RTV群)として,それ
ぞれヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬2剤との併用による,無作為化オープン比較
試験を実施した。治療期間48週において,血漿中HIV-1 RNA量が400copies/mL未
満(50copies/mL未満)であった患者の割合は,ATV群(n=150)で45%(32%),
LPV/RTV群(n=150)で67%(51%)であり,HIV-1 RNA量の投与前値からの
平均変化量はATV群で−1.59log10 copies/mL,LPV/RTV群で−2.02log10 copies/
mLであった。ATV群の抗ウイルス効果はLPV/RTV群に比較して有意に低かった。
副作用発現頻度(中等度又は高度)は,本剤400mgと他の抗HIV薬併用投与群で
23.6%(34/144例)であった。主な副作用は,頭痛4.2%(6/144例),下痢2.1%(3/144
例),黄疸3.5%(5/144例),悪心2.8%(4/144例),腹痛2.8%(4/144例),嘔吐2.1%
(3/144例),リポジストロフィー5.6%(8/144例),体重減少2.1%(3/144例),末
梢神経障害2.1%(3/144例),発疹2.1%(3/144例)等であった。
また,グレード3-4の臨床検査値異常の主なものは,AST上昇3.5%(5/143例),
ALT上昇7.0%(10/143例),総ビリルビン上昇25.2%(36/143例),好中球減少5.6%
(8/143例),CK上昇8.4%(12/143例),リパーゼ上昇4.2%(6/143例),総コレステロー
ル上昇2.8%(4/143例),トリグリセリド上昇5.6%(8/142例)等であった。
17.1.5 海外第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(小児)(AI424-020試験)
生後3ヵ月〜21歳のHIV感染患者193例(抗HIV薬による治療経験のない患者86例,
抗HIV薬による治療経験のある患者107例)を対象に,本剤(カプセル剤又は散剤)
1日1回投与群(ATV群)及び本剤(カプセル剤又は散剤)1日1回+リトナビル投
与群(ATV/RTV群)として,それぞれヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬2剤との
併用によるオープン試験を実施した。
本剤(カプセル剤)の投与を受けた6〜18歳未満のHIV感染患者105例が評価された。
投与前の平均血漿中CD4リンパ球数は,抗HIV薬による治療経験のない患者のATV
群で326cells/mm³,ATV/RTV群で355cells/mm³,抗HIV薬による治療経験のある
患者のATV群で430cells/mm³,ATV/RTV群で522cells/mm³であった。
表7. 6〜18歳未満のHIV感染患者における96週の成績(AI424-020試験)

LDLコレス
98
98
+1%
98
114
+18%
テロールd
HDL コ レ
39
43
+13%
38
46
+24%
ステロール
総コレステ
164
168
+2%
162
195
+21%
ロール
トリグリセ
138
124
−9%
129
168
+23%
ライドd
a:高 脂血症薬による治療を開始した症例(投与前ATV群:<1%,EFV群:0%,
48週においてATV群:1%,EFV群:3%)は除いて集計した。
b:投与前値と48週の両値を計測した患者の変化の平均
c:LDLコレステロール値を計測した患者数
d:空腹時
副作用発現頻度(中等度又は高度)は,本剤と他の抗HIV薬併用投与群で40.8%
(165/404例)であった。主な副作用は,悪心14.1%(57/404例),頭痛5.7%(23/404
例),発疹6.2%(25/404例),腹痛4.0%(16/404例),黄疸・黄疸眼6.7%(27/404例),
嘔吐4.2%(17/404例)等であった。
また,グレード3-4の臨床検査値異常の主なものは,総ビリルビン上昇32.6%
(131/402例),CK上昇6.2%(25/401例),ALT上昇3.7%(15/402例),ヘモグロビ
ン減少4.5%(18/402例),好中球減少6.5%(26/402例)等であった。
17.1.3 抗HIV薬による治療経験のある患者における海外第Ⅲ相臨床試験(AI424-045
試験)
ウイルス学的治療失敗を伴う抗HIV薬による治療経験のあるHIV-1感染患者358例
を対象に,本剤(300mg1日1回)+リトナビル(100mg1日1回)(ATV/RTV群),
本剤(400mg1日1回)+サキナビル(1200mg1日1回)(ATV/SQV群)及びロピナ
ビル+リトナビル(400mg/100mg1日2回)(LPV/RTV群)として,それぞれテノ
ホビルジソプロキシルフマル酸塩(300mg1日1回)とヌクレオシド系逆転写酵素阻
害薬1剤との併用による,無作為化非盲検比較試験を実施した。年齢平均値は41歳
(範囲:24〜74歳),60%が白人,78%が男性であった。投与前の平均血漿中CD4
リ ン パ 球 数 は337cells/mm³( 範 囲:14〜1543cells/mm³)
,HIV-1 RNAレ ベ ル は
4.40log10 copies/mL( 範 囲:2.60〜5.88log10 copies/mL) で あ っ た。ATV/RTV
群及びLPV/RTV群における48週の成績を表5,脂質の投与前値からの変化を表6に
示す。ATV/SQV群(115例)におけるHIV-1 RNA量の投与前値からの平均変化量
は −1.55log10 copies/mLで あ り,LPV/RTV群 と のTime-Averaged Differenceは
0.33であった。CD4リンパ球数の平均変化量は72cells/mm³増加し,血漿中HIV-1
RNAレベルが400copies/mL未満(50copies/mL未満)に抑えられた患者はそれぞれ
37%(24%)であった。本試験において,ATV/SQVの併用投与は十分な効果を得
ることはできなかった。
また,治療期間96週を通じて,ATV/RTV群とLPV/RTV群のHIV-1 RNA量の投
与前値からの平均変化量は観察した症例において非劣性を示した3) 。
表5. 過去に2回以上の少なくとも1剤のプロテアーゼ阻害薬(PI),核酸系逆転写酵
素阻害薬(NRTI),非核酸系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)を含む抗HIV療法に
おいて効果不十分なHIV-1感染患者を対象とした試験(AI424-045試験)にお
ける48週の成績
ATV/RTV群
(n=120)

LPV/RTV群
(n=123)

脂質の投与前値からの変化(AI424-045試験)

抗HIV薬による治療経 抗HIV薬による治療経
験のない患者
験のある患者
ATV/
ATV/
ATV群
ATV群
RTV群
RTV群
n=26
n=17
n=37
n=25
HIV-1 RNA量が
400copies/mL未満
38%
65%
30%
40%
50copies/mL未満
38%
59%
19%
32%
a
に抑制されていた患者の割合
CD4リンパ球数の投与前値からの平
431
343
201
335
均変化量(cells/mm³)
(n=16b) (n=12b) (n=19b) (n=12b)
a:Intent-to-treat analysis
b:投与前と96週のCD4リンパ球数を計測した患者

Time-Averaged
Difference
(95%信頼区間)

HIV-1 RNA量が
400copies/mL未満
53%
54%
−1.1(−13.7, 11.4)
50copies/mL未満
36%
42%
−6.4(−18.7, 5.8)
b
に抑制されていた患者の割合
HIV-1 RNA量 の 投 与 前 値 か
0.13
らの平均変化量(log10 copies/
−1.93
−1.87
(−0.12, 0.39)a
mL)b,c
CD4リンパ球数の投与前値か
−17.5
110
121
らの平均変化量(cells/mm³)d
(−45.6, 10.6)
a:HIV-1 RNA量の平均変化量は97.5%信頼区間
b:Roche Amplicor HIV-1 Monitor Assay, test version 1.5使用
c:プロトコール上のprimary efficacy outcome measure
d:投 与前と48週のCD4リンパ球数を計測した患者(ATV/RTV群,n=83;LPV/
RTV群,n=94)における平均変化量

有害事象に基づく発現頻度(中等度又は高度)は,本剤と他の抗HIV薬併用投与群
で92.1%(58/63例)及び本剤/リトナビルと他の抗HIV併用投与群で97.6%(41/42
例)であった。主な有害事象は,本剤と他の抗HIV薬併用投与群では血中非抱合ビリ
ルビン増加73.0%(46/63例)
,血中ビリルビン増加60.3%(38/63例)
,血中ブドウ糖
減少28.6%(18/63例)
,発熱22.2%(14/63例)
,咳嗽20.6%(13/63例)等,本剤/リ
トナビルと他の抗HIV薬併用投与群では血中非抱合ビリルビン増加88.1%(37/42例)

血中ビリルビン増加76.2%(32/42例)
,抱合ビリルビン増加28.6%(12/42例)
,咳嗽
21.4%(9/42例)等であった。
また,グレード3-4の臨床検査値異常の主なものは,本剤と他の抗HIV薬併用投与
群では総ビリルビン上昇52.4%(33/63例),好中球減少4.8%(3/63例),低血糖4.8%
(3/63例),ALT上昇3.2%(2/63例),AST上昇3.2%(2/63例),GGT上昇3.2%(2/63
例)等,本剤/リトナビルと他の抗HIV薬併用投与群では総ビリルビン上昇66.7%
(28/42例),好中球減少14.3%(6/42例), GGT上昇2.4%(1/42例),クレアチニ
ン上昇4.8%(2/42 例),高血糖 2.4%(1/42例),低血糖2.4%(1/42例),総コレ
ステロール上昇2.4%(1/42例)等であった。

(9)