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資料1-3 リオシグアト及びHIVプロテアーゼ阻害剤の電子化された添付文書一覧 (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27607.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第10回) |
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併用薬の薬物動態パラメータ比
併用薬の投与量 本剤の投与量/
n 併用時/非併用時(90%信頼区間)
/スケジュールa スケジュールa
Cmax
AUC
Cmin
ジルチアゼム 180mg(QD) 400mg(QD) 28
1.98
2.25
2.42
7〜11日目,19 1〜11日目
(1.78, (2.09, (2.14,
〜23日目
2.19)
2.16)
2.73)
デスアセ デスアセ デスアセ
チルジル チルジル チルジル
チアゼム: チアゼム: チアゼム:
2.72
2.65
2.21
(2.44, (2.45, (2.02,
3.03)
2.87)
2.42)
エ チ ニ ル エ ス Ortho-Novum 400mg(QD) 19 エチニル エチニル エチニル
トラジオール・ 7/7/7(QD) 16〜29日目
エストラ エストラ エストラ
ノ ル エ チ ス テ 1〜29日目
ジオール: ジオール: ジオール:
ロン
1.15
1.48
1.91
(0.99, (1.31, (1.57,
1.32)
1.68)
2.33)
ノルエチ ノルエチ ノルエチ
ステロン: ステロン: ステロン:
1.67
2.10
3.62
(1.42, (1.68, (2.57,
1.96)
2.62)
5.09)
エ チ ニ ル エ ス O r t h o T r i - 300mg(QD)14 エチニル エチニル エチニル
トラジオール・ Cyclen(QD) + RTV100mg
エストラ エストラ エストラ
ノ ル ゲ ス チ 1〜28日目
(QD)
ジオール: ジオール: ジオール:
メート
O r t h o T r i - 29〜42日目
0.84
0.81
0.63
Cyclen LO
(0.74, (0.75, (0.55,
(QD)
0.95)
0.87)
0.71)
29〜42日目
17-デア
17-デア
17-デア
セチルノ セチルノ セチルノ
ルゲスチ ルゲスチ ルゲスチ
メート: メート: メート:
1.68
1.85
2.02
(1.51, (1.67, (1.77,
1.88)
2.05)
2.31)
フ ル コ ナ ゾ ー 200mg(QD) 300mg(QD) 29
1.05
1.08
1.07
ル
1〜20日目
+ RTV100mg
(0.99, (1.02, (1.00,
(QD)
1.10)
1.15)
1.15)
11〜20日目
ネビラピン
200mg(BID) 300mg(QD)23
1.17
1.25
1.32
1〜23日目
+ RTV100mg
(1.09, (1.17, (1.22,
(QD)
1.25)
1.34)
1.43)
4〜13日目
400mg(QD)
1.21
1.26
1.35
+ RTV100mg
(1.11, (1.17, (1.25,
(QD)
1.32)
1.36)
1.47)
14〜23日目
オ メ プ ラ ゾ ー 40mg単回
400mg(QD) 16
1.24
1.45
NA
ル
7日目,20日目b 1〜12日目
(1.04, (1.20,
1.47)
1.76)
リファブチン 300mg(QD) 600mg(QD)c 3
1.18
2.10
3.43
1〜10日目
11〜20日目
(0.94, (1.57, (1.98,
150mg(QD)
1.48)
2.79)
5.96)
11〜20日目
25-O-デ 25-O-デ 25-O-デ
スアセチ スアセチ スアセチ
ルリファ ルリファ ルリファ
ブチン: ブチン: ブチン:
8.20
22.01
75.6
(5.90, (15.97, (30.1,
11.40)
30.34)
190.0)
150mg(週2回)300mg(QD) 7
2.49
1.48
1.40
1〜15日目
+ RTV100mg
(2.03, (1.19, (1.05,
(QD)
3.06)
1.84)
1.87)
1〜17日目
25-O-デ 25-O-デ 25-O-デ
スアセチ スアセチ スアセチ
ルリファ ルリファ ルリファ
ブチン: ブチン: ブチン:
7.77
10.90
11.45
(6.13, (8.14, (8.15,
9.83)
14.61)
16.10)
Rosiglitazone 4mg単回
400mg(QD) 14
1.08
1.35
NA
(本邦未承認) 1日目,7日目,2〜7日目
(1.03, (1.26,
17日目
1.13)
1.44)
300mg(QD)
0.97
0.83
NA
+ RTV100mg
(0.91, (0.77,
(QD)
1.04)
0.89)
8〜17日目
テ ノ ホ ビ ル 300mg(QD) 400mg(QD) 33
1.14
1.24
1.22
ジ ソ プ ロ キ シ 9〜16日目,24 2〜16日目
(1.08, (1.21, (1.15,
ルフマル酸塩 〜30日目
1.20)
1.28)
1.30)
300mg(QD, 300mg(QD) 12
1.34
1.37
1.29
pm)
+ RTV100mg
(1.20, (1.30, (1.21,
1 〜 7 日 目,25(QD)
1.51)
1.45)
1.36)
〜34日目
25〜34日目
ボ リ コ ナ ゾ ー 200mg(BID) 300mg(QD) 20
0.90
0.67
0.61
ル(CYP2C19 2 〜 3 日 目,22 + RTV100mg
(0.78, (0.58, (0.51,
の 活 性 型 遺 伝 〜30日目
(QD)
1.04)
0.78)
0.72)
子を1つ以上有 400mg(BID) 11〜30日目
する被験者) 1日目,21日目
併用薬の薬物動態パラメータ比
併用薬の投与量 本剤の投与量/
n 併用時/非併用時(90%信頼区間)
/スケジュールa スケジュールa
Cmax
AUC
Cmin
ボ リ コ ナ ゾ ー 50mg(BID) 300mg(QD) 8
4.38
5.61
7.65
ル(CYP2C19 2 〜 3 日 目,22 + RTV100mg
(3.55, (4.51, (5.71,
の 活 性 型 遺 伝 〜30日目
(QD)
5.39)
6.99)
10.2)
子 を 有 さ な い 100mg(BID) 11〜30日目
被験者)
1日目,21日目
ラミブジン
ラ ミ ブ ジ ン 400mg(QD) 19 ラミブジ ラミブジ ラミブジ
+ジドブジン 150mg
7〜12日目
ン:1.04 ン:1.03 ン:1.12
+ジドブジン
(0.92, (0.98, (1.04,
300mg(BID),
1.16)
1.08)
1.21)
1〜12日目
ジドブジ ジドブジ ジドブジ
ン:1.05 ン:1.05 ン:0.69
(0.88, (0.96, (0.57,
1.24)
1.14)
0.84)
ジドブジ ジドブジ ジドブジ
ングルク ングルク ングルク
ロナイド: ロナイド: ロナイド:
0.95
1.00
0.82
(0.88, (0.97, (0.62,
1.02)
1.03)
1.08)
a:特に明記されていない場合は食事と共に投与を実施した。
b:7日目において本剤投与2時間後にオメプラゾールを投与し,20日目には軽食摂取
2時間後に投与した。
c:承認用量ではない。
NA:該当データなし。
併用薬
併用薬
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 抗HIV薬による治療経験のない患者における海外第Ⅲ相臨床試験(AI424-138
試験)
抗HIV薬による治療経験のないHIV-1感染患者883例を対象に,本剤(300mg1日1
回)+リトナビル(100mg1日1回)投与群(ATV/RTV群)及びロピナビル+リト
ナビル(400/100mg1日2回)投与群(LPV/RTV群)として,それぞれテノホビル
ジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン(300/200mg1日1回)との併用によ
る,無作為化オープン比較試験を実施した。年齢平均値は36歳(範囲:19〜72歳),
48%が白人,69%が男性であった。投与前の平均血漿中CD4リンパ球数は214cells/
mm³(範囲:2〜810cells/mm³),HIV-1 RNAレベルは4.94log10 copies/mL(範囲:
2.60〜5.88log10 copies/mL)であった1) 。
表1. 抗HIV薬による治療経験のないHIV-1感染患者を対象とした試験(AI424-138
試験)における96週の成績
ATV/RTV群
(n=440)
48週
96週
HIV-1 RNA量が
400copies/mL未満
86%
80%
50copies/mL未満
78%
74%
a
に抑制されていた患者の割合
HIV-1 RNA量の投与前値からの
−3.09
−3.21
平均変化量(log10 copies/mL)
CD4リンパ球数の投与前値からの
203
268
平均変化量(cells/mm³)
a:Roche Amplicor, v 1.5 ultra-sensitive assay使用
表2.
LPV/RTV群
(n=443)
48週
96週
82%
76%
74%
68%
−3.13
−3.19
219
290
脂質の投与前値からの変化(AI424-138試験)
ATV/RTV群a
LPV/RTV群a
投与前
48週
96週
投与前
48週
96週
mg/ mg/
mg/
mg/ mg/
mg/
変化c
変化c
変化c
変化c
b
b
b
b
b
b
dL
dL
dL
dL
dL
dL
(n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n=
429d) 374d) 374d) 342d) 342d) 424d) 335d) 335d) 291d) 291d)
+14%
+14%
+19%
+17%
LDL コ レ ス 92
105
105
93
111
110
(12.1%,
(12.4%,
(16.8%,
(15.3%,
テロールe (1.5)(1.7)
(1.7)
(1.4)(1.9)
(2.0)
15.7%)
16.3%)
20.6%)
18.9%)
+29%
+21%
+37%
+29%
HDLコ レ ス 37
46
44
36
48
46
(26.9%,
(19.1%,
(34.6%,
(26.8%,
テロールe (0.6)(0.6)
(0.6)
(0.6)(0.7)
(0.8)
31.1%)
23.4%)
39.2%)
31.6%)
+13%
+13%
+25%
+25%
総 コ レ ス テ 149
169
169
150
187
186
(12.1%,
(12.0%,
(24.0%,
(23.6%,
ロールe
(1.8)(2.0)
(2.0)
(1.7)(2.3)
(2.4)
14.4%)
14.6%)
26.6%)
26.3%)
+15%
+13%
+52%
+50%
ト リ グ リ セ 126
145
140
129
194
184
(12.2%,
(10.4%,
(48.3%,
(46.0%,
ライドe
(3.7)(4.3)
(4.1)
(3.9)(6.4)
(5.9)
17.8%)
16.1%)
56.0%)
54.2%)
a:高脂血症薬による治療を開始した症例(投与前ATV/RTV群:1%,LPV/RTV群:
1%,48週においてATV/RTV群:2%,LPV/RTV群:8%,96週においてATV/
RTV群:3%,LPV/RTV群:10%)は除いて集計した。
b:平均値(標準誤差)
c:投与前値と48週又は96週の両値を計測した患者における変化の平均
d:LDLコレステロール値を計測した患者数
e:空腹時
副作用発現頻度(中等度又は高度)は,本剤300mg/リトナビル100mgと他の抗HIV
薬併用投与群で30.2%(133/441例)であった。主な副作用は,悪心4.1%(18/441
例),黄疸・黄疸眼5.0%(22/441例),下痢2.5%(11/441例),発疹2.7%(12/441例)
等であった。
また,グレード3-4の臨床検査値異常の主なものは,AST上昇2.5%(11/435例),
ALT上昇2.5%(11/435例),総ビリルビン上昇44.1%(192/435例),リパーゼ上昇
2.1%(9/435例),CK上昇7.8%(34/435例),総コレステロール上昇10.8%(47/434
例),好中球減少4.8%(21/434例)等であった。
(8)
併用薬の投与量 本剤の投与量/
n 併用時/非併用時(90%信頼区間)
/スケジュールa スケジュールa
Cmax
AUC
Cmin
ジルチアゼム 180mg(QD) 400mg(QD) 28
1.98
2.25
2.42
7〜11日目,19 1〜11日目
(1.78, (2.09, (2.14,
〜23日目
2.19)
2.16)
2.73)
デスアセ デスアセ デスアセ
チルジル チルジル チルジル
チアゼム: チアゼム: チアゼム:
2.72
2.65
2.21
(2.44, (2.45, (2.02,
3.03)
2.87)
2.42)
エ チ ニ ル エ ス Ortho-Novum 400mg(QD) 19 エチニル エチニル エチニル
トラジオール・ 7/7/7(QD) 16〜29日目
エストラ エストラ エストラ
ノ ル エ チ ス テ 1〜29日目
ジオール: ジオール: ジオール:
ロン
1.15
1.48
1.91
(0.99, (1.31, (1.57,
1.32)
1.68)
2.33)
ノルエチ ノルエチ ノルエチ
ステロン: ステロン: ステロン:
1.67
2.10
3.62
(1.42, (1.68, (2.57,
1.96)
2.62)
5.09)
エ チ ニ ル エ ス O r t h o T r i - 300mg(QD)14 エチニル エチニル エチニル
トラジオール・ Cyclen(QD) + RTV100mg
エストラ エストラ エストラ
ノ ル ゲ ス チ 1〜28日目
(QD)
ジオール: ジオール: ジオール:
メート
O r t h o T r i - 29〜42日目
0.84
0.81
0.63
Cyclen LO
(0.74, (0.75, (0.55,
(QD)
0.95)
0.87)
0.71)
29〜42日目
17-デア
17-デア
17-デア
セチルノ セチルノ セチルノ
ルゲスチ ルゲスチ ルゲスチ
メート: メート: メート:
1.68
1.85
2.02
(1.51, (1.67, (1.77,
1.88)
2.05)
2.31)
フ ル コ ナ ゾ ー 200mg(QD) 300mg(QD) 29
1.05
1.08
1.07
ル
1〜20日目
+ RTV100mg
(0.99, (1.02, (1.00,
(QD)
1.10)
1.15)
1.15)
11〜20日目
ネビラピン
200mg(BID) 300mg(QD)23
1.17
1.25
1.32
1〜23日目
+ RTV100mg
(1.09, (1.17, (1.22,
(QD)
1.25)
1.34)
1.43)
4〜13日目
400mg(QD)
1.21
1.26
1.35
+ RTV100mg
(1.11, (1.17, (1.25,
(QD)
1.32)
1.36)
1.47)
14〜23日目
オ メ プ ラ ゾ ー 40mg単回
400mg(QD) 16
1.24
1.45
NA
ル
7日目,20日目b 1〜12日目
(1.04, (1.20,
1.47)
1.76)
リファブチン 300mg(QD) 600mg(QD)c 3
1.18
2.10
3.43
1〜10日目
11〜20日目
(0.94, (1.57, (1.98,
150mg(QD)
1.48)
2.79)
5.96)
11〜20日目
25-O-デ 25-O-デ 25-O-デ
スアセチ スアセチ スアセチ
ルリファ ルリファ ルリファ
ブチン: ブチン: ブチン:
8.20
22.01
75.6
(5.90, (15.97, (30.1,
11.40)
30.34)
190.0)
150mg(週2回)300mg(QD) 7
2.49
1.48
1.40
1〜15日目
+ RTV100mg
(2.03, (1.19, (1.05,
(QD)
3.06)
1.84)
1.87)
1〜17日目
25-O-デ 25-O-デ 25-O-デ
スアセチ スアセチ スアセチ
ルリファ ルリファ ルリファ
ブチン: ブチン: ブチン:
7.77
10.90
11.45
(6.13, (8.14, (8.15,
9.83)
14.61)
16.10)
Rosiglitazone 4mg単回
400mg(QD) 14
1.08
1.35
NA
(本邦未承認) 1日目,7日目,2〜7日目
(1.03, (1.26,
17日目
1.13)
1.44)
300mg(QD)
0.97
0.83
NA
+ RTV100mg
(0.91, (0.77,
(QD)
1.04)
0.89)
8〜17日目
テ ノ ホ ビ ル 300mg(QD) 400mg(QD) 33
1.14
1.24
1.22
ジ ソ プ ロ キ シ 9〜16日目,24 2〜16日目
(1.08, (1.21, (1.15,
ルフマル酸塩 〜30日目
1.20)
1.28)
1.30)
300mg(QD, 300mg(QD) 12
1.34
1.37
1.29
pm)
+ RTV100mg
(1.20, (1.30, (1.21,
1 〜 7 日 目,25(QD)
1.51)
1.45)
1.36)
〜34日目
25〜34日目
ボ リ コ ナ ゾ ー 200mg(BID) 300mg(QD) 20
0.90
0.67
0.61
ル(CYP2C19 2 〜 3 日 目,22 + RTV100mg
(0.78, (0.58, (0.51,
の 活 性 型 遺 伝 〜30日目
(QD)
1.04)
0.78)
0.72)
子を1つ以上有 400mg(BID) 11〜30日目
する被験者) 1日目,21日目
併用薬の薬物動態パラメータ比
併用薬の投与量 本剤の投与量/
n 併用時/非併用時(90%信頼区間)
/スケジュールa スケジュールa
Cmax
AUC
Cmin
ボ リ コ ナ ゾ ー 50mg(BID) 300mg(QD) 8
4.38
5.61
7.65
ル(CYP2C19 2 〜 3 日 目,22 + RTV100mg
(3.55, (4.51, (5.71,
の 活 性 型 遺 伝 〜30日目
(QD)
5.39)
6.99)
10.2)
子 を 有 さ な い 100mg(BID) 11〜30日目
被験者)
1日目,21日目
ラミブジン
ラ ミ ブ ジ ン 400mg(QD) 19 ラミブジ ラミブジ ラミブジ
+ジドブジン 150mg
7〜12日目
ン:1.04 ン:1.03 ン:1.12
+ジドブジン
(0.92, (0.98, (1.04,
300mg(BID),
1.16)
1.08)
1.21)
1〜12日目
ジドブジ ジドブジ ジドブジ
ン:1.05 ン:1.05 ン:0.69
(0.88, (0.96, (0.57,
1.24)
1.14)
0.84)
ジドブジ ジドブジ ジドブジ
ングルク ングルク ングルク
ロナイド: ロナイド: ロナイド:
0.95
1.00
0.82
(0.88, (0.97, (0.62,
1.02)
1.03)
1.08)
a:特に明記されていない場合は食事と共に投与を実施した。
b:7日目において本剤投与2時間後にオメプラゾールを投与し,20日目には軽食摂取
2時間後に投与した。
c:承認用量ではない。
NA:該当データなし。
併用薬
併用薬
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 抗HIV薬による治療経験のない患者における海外第Ⅲ相臨床試験(AI424-138
試験)
抗HIV薬による治療経験のないHIV-1感染患者883例を対象に,本剤(300mg1日1
回)+リトナビル(100mg1日1回)投与群(ATV/RTV群)及びロピナビル+リト
ナビル(400/100mg1日2回)投与群(LPV/RTV群)として,それぞれテノホビル
ジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン(300/200mg1日1回)との併用によ
る,無作為化オープン比較試験を実施した。年齢平均値は36歳(範囲:19〜72歳),
48%が白人,69%が男性であった。投与前の平均血漿中CD4リンパ球数は214cells/
mm³(範囲:2〜810cells/mm³),HIV-1 RNAレベルは4.94log10 copies/mL(範囲:
2.60〜5.88log10 copies/mL)であった1) 。
表1. 抗HIV薬による治療経験のないHIV-1感染患者を対象とした試験(AI424-138
試験)における96週の成績
ATV/RTV群
(n=440)
48週
96週
HIV-1 RNA量が
400copies/mL未満
86%
80%
50copies/mL未満
78%
74%
a
に抑制されていた患者の割合
HIV-1 RNA量の投与前値からの
−3.09
−3.21
平均変化量(log10 copies/mL)
CD4リンパ球数の投与前値からの
203
268
平均変化量(cells/mm³)
a:Roche Amplicor, v 1.5 ultra-sensitive assay使用
表2.
LPV/RTV群
(n=443)
48週
96週
82%
76%
74%
68%
−3.13
−3.19
219
290
脂質の投与前値からの変化(AI424-138試験)
ATV/RTV群a
LPV/RTV群a
投与前
48週
96週
投与前
48週
96週
mg/ mg/
mg/
mg/ mg/
mg/
変化c
変化c
変化c
変化c
b
b
b
b
b
b
dL
dL
dL
dL
dL
dL
(n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n= (n=
429d) 374d) 374d) 342d) 342d) 424d) 335d) 335d) 291d) 291d)
+14%
+14%
+19%
+17%
LDL コ レ ス 92
105
105
93
111
110
(12.1%,
(12.4%,
(16.8%,
(15.3%,
テロールe (1.5)(1.7)
(1.7)
(1.4)(1.9)
(2.0)
15.7%)
16.3%)
20.6%)
18.9%)
+29%
+21%
+37%
+29%
HDLコ レ ス 37
46
44
36
48
46
(26.9%,
(19.1%,
(34.6%,
(26.8%,
テロールe (0.6)(0.6)
(0.6)
(0.6)(0.7)
(0.8)
31.1%)
23.4%)
39.2%)
31.6%)
+13%
+13%
+25%
+25%
総 コ レ ス テ 149
169
169
150
187
186
(12.1%,
(12.0%,
(24.0%,
(23.6%,
ロールe
(1.8)(2.0)
(2.0)
(1.7)(2.3)
(2.4)
14.4%)
14.6%)
26.6%)
26.3%)
+15%
+13%
+52%
+50%
ト リ グ リ セ 126
145
140
129
194
184
(12.2%,
(10.4%,
(48.3%,
(46.0%,
ライドe
(3.7)(4.3)
(4.1)
(3.9)(6.4)
(5.9)
17.8%)
16.1%)
56.0%)
54.2%)
a:高脂血症薬による治療を開始した症例(投与前ATV/RTV群:1%,LPV/RTV群:
1%,48週においてATV/RTV群:2%,LPV/RTV群:8%,96週においてATV/
RTV群:3%,LPV/RTV群:10%)は除いて集計した。
b:平均値(標準誤差)
c:投与前値と48週又は96週の両値を計測した患者における変化の平均
d:LDLコレステロール値を計測した患者数
e:空腹時
副作用発現頻度(中等度又は高度)は,本剤300mg/リトナビル100mgと他の抗HIV
薬併用投与群で30.2%(133/441例)であった。主な副作用は,悪心4.1%(18/441
例),黄疸・黄疸眼5.0%(22/441例),下痢2.5%(11/441例),発疹2.7%(12/441例)
等であった。
また,グレード3-4の臨床検査値異常の主なものは,AST上昇2.5%(11/435例),
ALT上昇2.5%(11/435例),総ビリルビン上昇44.1%(192/435例),リパーゼ上昇
2.1%(9/435例),CK上昇7.8%(34/435例),総コレステロール上昇10.8%(47/434
例),好中球減少4.8%(21/434例)等であった。
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