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資料1-3 リオシグアト及びHIVプロテアーゼ阻害剤の電子化された添付文書一覧 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27607.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第10回)
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9.3.2 肝機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く)
定期的に肝機能検査値や薬物血中濃度測定等を行い、慎重に投与す
ること。本剤は主に肝臓で代謝されるため、高い血中濃度が持続す
るおそれがある。また、トランスアミナーゼの上昇を合併している患
者では肝機能障害を増悪させるおそれがある。
[8.4、16.6.1参照]
9.5 妊婦

9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益
性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物
実験(ラット)では、ロピナビルとリトナビル(2:1)を最大耐
量で投与し、推奨臨床用量で到達しうる濃度よりやや低い血中濃
度に到達させたが、妊孕性への影響は認めなかった。
妊娠動物(ラット及びウサギ)にロピナビル・リトナビルを投与
した試験では、投与に関連した形成異常を認めなかった。ラッ
トにおける検討では、母動物に毒性があらわれる用量(100mg/
kg/日・50mg/kg/日)において、発生毒性(吸収胚、胎児生存
率の低下、胎児体重の低下、骨格変異及び骨化遅延の発現率上
昇)が認められた。周産期ラットにおいては発生毒性(生後21日
目までの胎児生存率低下)が認められた。ウサギにおける検討で
は、母動物に毒性があらわれる用量(80mg/kg/日・40mg/kg/
日)において、発生毒性を認めなかった。
[16.6.2参照]
9.5.2 米国DHHSガイドライン(2014年5月版)は、妊婦に対して1
日1回投与をすべきでないとしている。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。米国疾病管理センター(CDC)は、HIV
伝播を避けるため、HIV陽性の母親は授乳を避けるよう勧告して
いる。ロピナビルは乳汁に移行することが報告されている(ラッ
ト)
。ヒト乳汁への本剤の移行は不明である。
9.7 小児等

9.7.1 12歳未満のHIV感染症小児を対象とした臨床試験は実施して
いないが、有害事象の発生状況においては成人との差は認められ
ていない。
9.7.2 体重40kg未満の小児には本剤の液剤を使用すること。
9.8 高齢者

生理機能の低下及び合併症、併用薬剤等に注意すること。高齢者
における薬物動態については十分な検討がなされていない。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

10. 相互作用

本 剤 は 肝 チ ト ク ロ ー ム P4 5 0 ( C Y P ) の ア イ ソ ザ イ ム で あ る
CYP3Aとの親和性が強い(in vitro )。主にCYP3Aで代謝される
薬剤を本剤と併用することにより、併用薬剤の代謝を競合的に
阻害し、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがある。一方で
CYP3Aを誘導する薬剤を本剤と併用すると、本剤の血中濃度が
低下することがある。また、CYP3Aを阻害する薬剤との併用で
本剤の血中濃度が上昇することがある。
他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検
討されているわけではないので、併用に際しては用量に留意して
慎重に投与すること。
[8.1.6、16.4、16.7.1、16.7.2参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等
ピモジド
[オーラップ]
[2.2参照]
エルゴタミン酒石酸
塩・無水カフェイン・イ
ソプロピルアンチピリン
[クリアミン]
ジヒドロエルゴタミン
メシル酸塩
エルゴメトリンマレイ
ン酸塩
[エルゴメトリン]
メチルエルゴメトリン
マレイン酸塩
[パルタン]
[2.2参照]
ミダゾラム
[ドルミカム、ミダフ
レッサ]
トリアゾラム
[ハルシオン]
[2.2参照]

薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
バルデナフィル塩酸塩 低血圧などの重篤な又は生 本剤のチトクローム
水和物
命に危険を及ぼすような事 P450に対する競合的
[レビトラ]
象を起こすおそれがある。 阻害作用により、併
シルデナフィルクエン
用した場合これらの
酸塩
薬剤の血中濃度が大
[レバチオ]
幅に上昇することが
タダラフィル
予測される。
[アドシルカ]
[2.2参照]
ブロナンセリン
これら薬剤の血中濃度上昇
[ロナセン]
により、重篤な又は生命に
アゼルニジピン
危険を及ぼすような事象を
[カルブロック]
起こすおそれがある。
アゼルニジピン・オルメ
サルタン メドキソミル
[レザルタス配合錠]
リバーロキサバン
[イグザレルト]
ロミタピドメシル酸塩
[ジャクスタピッド]
* ルラシドン塩酸塩
[ラツーダ]
[2.2参照]
** ベネトクラクス
ベネトクラクスの再発又は 本剤がCYP3Aによる

〈再発又は難治性の慢性 難治性の慢性リンパ性白血 ベネトクラクスの代
リンパ性白血病(小リン 病(小リンパ球性リンパ腫 謝を競合的に阻害す
パ球性リンパ腫を含む)を含む)の用量漸増期に本 るため。
の用量漸増期〉
剤を併用した場合、腫瘍崩
[ベネクレクスタ]
壊症候群の発現が増強され
[2.2参照]
るおそれがある。
リオシグアト
ケトコナゾールとの併用に 本 剤のチトクローム
[アデムパス]
よりリオシグアトの血中濃 P 4 5 0 阻 害 作 用 及 び
[2.2参照]
度が上昇し、クリアランス リトナビ ル のトラン
が低下したとの報告がある。スポーター(P-gp、
BCRP)阻害作用によ
り同様の相互作用を発
現するおそれがある。
ボリコナゾール
リトナビルとの併用でボリ リトナビルのチトク
[ブイフェンド]
コナゾールの血中濃度が低 ロームP450の誘導作
[2.2参照]
下したとの報告がある。 用によるものと考え
られている。
グラゾプレビル水和物 グラゾプレビルの血中濃度 ロピナビルのOATP1B
[グラジナ]
が上昇したとの報告がある。阻害作用によるものと
[2.2参照]
考えられている。

臨床症状・措置方法
機序・危険因子
不整脈のような重篤な又は 本剤のチトクローム
生命に危険を及ぼすような P450に対する競合的
事象を起こすおそれがある。阻害作用により、併
血管攣縮などの重篤な又は 用した場合これらの
生命に危険を及ぼすような 薬剤の血中濃度が大
事象を起こすおそれがある。幅に上昇することが
予測される。

過度の鎮静や呼吸抑制を起
こすおそれがある。

薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
シルデナフィルクエン これら薬剤の血中濃度が上 本剤がCYP3Aによる
酸塩
昇し、低血圧、失神、視覚 これら薬剤の代謝を競
[バイアグラ]
障害や勃起持続等のこれら 合的に阻害するため。
タダラフィル
薬剤の副作用が発現するお
[シアリス、ザルティア]それがある。
シンバスタチン
これら薬剤の血中濃度が上
アトルバスタチンカル 昇し、これら薬剤の副作用
シウム水和物
が発現しやすくなるおそれ
[16.7.2参照]
がある。特にシンバスタチ
ンとの併用はなるべく避け
ること。
イトラコナゾール
これら薬剤の血中濃度が上
昇するおそれがある。高
ケトコナゾール※
用量(200mg/日をこえる)
[16.7.2参照]
投与は避けること。
ジヒドロピリジン骨格 これら薬剤の血中濃度が上
を有するCa拮抗剤
昇し、これら薬剤の副作用
(フェロジピン、ニフェ が発現しやすくなるおそれ
ジピン、ニカルジピン がある。
塩酸塩等)
リファブチン
サルメテロールキシナ
ホ酸塩
ダサチニブ
ニロチニブ
ビンカアルカロイド系
抗悪性腫瘍剤
(ビンブラスチン硫酸
塩、ビンクリスチン硫
酸塩等)
ボセンタン水和物
コルヒチン
クエチアピンフマル酸塩
シメプレビルナトリウム
[2.3、9.2.1、9.3.1、
16.7.2参照]

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