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【参考1】診療の手引き・第8.1版 (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症 COVID-19)診療の手引き・第8.1版」の周知について(10/5付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 8.1 版 ●2 臨床像
COVIREGI-JP/REBIND の解析では,流行初期における入院時の重症度に関わるリスク因子,入
院後の死亡率が高い基礎疾患は表 2-2 の通りである.入院時に非重症であった者のうち基礎疾患が
ない場合は,酸素投与や人工呼吸/ ECMO 管理を要したのは 11.9 %のみであったが.基礎疾患が
あると 40 %程度まで増加した.入院時の重症度や死亡のリスク因子はそれぞれ異なることが示唆
された.また,オミクロン株症例の検討においても,これらのリスク因子は有意に重症化と相関した.
〈参考〉COVIREGI-JP/REBIND 登録患者におけるオミクロン株症例重症化リスク因子の検討(第 83 回新型コロナウイルス感染症対策ア
ドバイザリーボード資料)
表 2-3 COVIREGI-JP/REBIND における重症化リスク因子
n=3376 ; 16 Jan 2020 - 31 May 2020
入院時に酸素投与が必要な患者割合が大きい
(多変量解析)オッズ比
・慢性肺疾患:2.51
・男性
:2.09
・肥満
:1.75
・心血管疾患:1.48
・糖尿病
:1.34
・高血圧
:1.33
入院時に重症と診断された患者のうち死亡率が高い(≥15%)
・慢性腎臓病
・心血管疾患
・脳血管疾患
・慢性肺疾患
・肝疾患
(COPD を含む) ・高血圧
・固形腫瘍
・脂質異常症
・糖尿病
・Terada M,et al. Risk factors for severity on admission and the disease progression during hospitalisation in a large cohort
of patients with COVID-19 in Japan. BMJ Open 2021.
【ワクチンによる重症化予防効果】
国立感染症研究所において,検査陰性デザインを用いた症例対照研究により,オミクロン株
流行期 (2022 年 1 月 ) における新型コロナワクチンの発症予防効果が報告された.2 回接種か
ら 0 〜 2 カ月の有効率 ( 発症予防効果 ) は 71 %,2 回接種から 2 〜 4 カ月の有効率は 54 %,
2 回接種から 4 〜 6 カ月の有効率は 49 %,2 回接種から 6 カ月以降の有効率は 53 %,追加接
種後 2 週間程度(中央値 16 日)の有効率は 81 % であった.
また,オミクロン株流行下での米国における検討では,
死亡リスクは 2 回接種者で 0.08 %
(未
接種者 0.3 %),追加接種者 0.07%と報告されている.再感染やブレイクスルー感染での重症
化リスク因子は高齢(65 歳以上),複数の基礎疾患(特に4つ以上)などが報告されている.
〈参考〉
・国立感染症研究所 . SARS-CoV-2 の変異株 B.1.1.529 系統(オミクロン株)について(第 8 報)2022.
・国立感染症研究所 . 新型コロナワクチンの有効性を検討した症例対照研究の暫定報告(第3報)2022.
・Danza P,et al. SARS-CoV-2 infection and hospitalization among adults aged ≥18 years,by vaccination status,before
and
during SARS-CoV-2 B.1.1.529 (Omicron) variant predominance — Los Angeles County,California,November 7,2021–
January 8,2022. MMWR 2022.
・Yek C,et al. Risk factors for severe COVID-19 outcomes among persons aged >18 years who completed a primary
COVID-19 vaccination series – 465 health care facilities,United States,December 2020-October 2021. MMWR 2022.
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COVIREGI-JP/REBIND の解析では,流行初期における入院時の重症度に関わるリスク因子,入
院後の死亡率が高い基礎疾患は表 2-2 の通りである.入院時に非重症であった者のうち基礎疾患が
ない場合は,酸素投与や人工呼吸/ ECMO 管理を要したのは 11.9 %のみであったが.基礎疾患が
あると 40 %程度まで増加した.入院時の重症度や死亡のリスク因子はそれぞれ異なることが示唆
された.また,オミクロン株症例の検討においても,これらのリスク因子は有意に重症化と相関した.
〈参考〉COVIREGI-JP/REBIND 登録患者におけるオミクロン株症例重症化リスク因子の検討(第 83 回新型コロナウイルス感染症対策ア
ドバイザリーボード資料)
表 2-3 COVIREGI-JP/REBIND における重症化リスク因子
n=3376 ; 16 Jan 2020 - 31 May 2020
入院時に酸素投与が必要な患者割合が大きい
(多変量解析)オッズ比
・慢性肺疾患:2.51
・男性
:2.09
・肥満
:1.75
・心血管疾患:1.48
・糖尿病
:1.34
・高血圧
:1.33
入院時に重症と診断された患者のうち死亡率が高い(≥15%)
・慢性腎臓病
・心血管疾患
・脳血管疾患
・慢性肺疾患
・肝疾患
(COPD を含む) ・高血圧
・固形腫瘍
・脂質異常症
・糖尿病
・Terada M,et al. Risk factors for severity on admission and the disease progression during hospitalisation in a large cohort
of patients with COVID-19 in Japan. BMJ Open 2021.
【ワクチンによる重症化予防効果】
国立感染症研究所において,検査陰性デザインを用いた症例対照研究により,オミクロン株
流行期 (2022 年 1 月 ) における新型コロナワクチンの発症予防効果が報告された.2 回接種か
ら 0 〜 2 カ月の有効率 ( 発症予防効果 ) は 71 %,2 回接種から 2 〜 4 カ月の有効率は 54 %,
2 回接種から 4 〜 6 カ月の有効率は 49 %,2 回接種から 6 カ月以降の有効率は 53 %,追加接
種後 2 週間程度(中央値 16 日)の有効率は 81 % であった.
また,オミクロン株流行下での米国における検討では,
死亡リスクは 2 回接種者で 0.08 %
(未
接種者 0.3 %),追加接種者 0.07%と報告されている.再感染やブレイクスルー感染での重症
化リスク因子は高齢(65 歳以上),複数の基礎疾患(特に4つ以上)などが報告されている.
〈参考〉
・国立感染症研究所 . SARS-CoV-2 の変異株 B.1.1.529 系統(オミクロン株)について(第 8 報)2022.
・国立感染症研究所 . 新型コロナワクチンの有効性を検討した症例対照研究の暫定報告(第3報)2022.
・Danza P,et al. SARS-CoV-2 infection and hospitalization among adults aged ≥18 years,by vaccination status,before
and
during SARS-CoV-2 B.1.1.529 (Omicron) variant predominance — Los Angeles County,California,November 7,2021–
January 8,2022. MMWR 2022.
・Yek C,et al. Risk factors for severe COVID-19 outcomes among persons aged >18 years who completed a primary
COVID-19 vaccination series – 465 health care facilities,United States,December 2020-October 2021. MMWR 2022.
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