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【参考1】診療の手引き・第8.1版 (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症 COVID-19)診療の手引き・第8.1版」の周知について(10/5付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 8.1 版 ●5 薬物療法
群(385 名)では 28 名(7.3%)と相対リスクが 48%減少した(p=0.0012).この結果を受
け,中間解析以降の被験者登録が中止されたが,組み入れられたすべての被験者(1,433 名)
を対象とした解析の結果においては,発症 5 日以内の治療開始で偽薬群(699 名)の重症化が
68 名(9.7%)に対し,治療群(709 名)では 48 名(6.8%)と,相対リスクが 30%減少と
なった.また,死亡例は治療群で 1 名(0.1%)に対して,プラセボ群では 9 名(1.3%)と治
療群で少なかった.
〔投与方法(用法・用量)〕
通常,18 歳以上の患者には,モルヌピラビルとして 1 回 800 mg を 1 日 2 回,5 日間経口
投与する.
〔投与時の注意点〕
1)臨床試験における主な投与知見を踏まえ,SARS-CoV-2 による感染症の重症化リスク因子
を有するなど,本剤の投与が必要と考えられる患者に投与すること.
2)本剤の有効性・安全性に係る情報は限られていることなどを踏まえ,1)の「重症度リスク
因子を有するなど,本剤の投与が必要と考えられる患者」としては,臨床試験における選択
基準等に基づき,重症化リスク因子(表 5-2 参照)を有する者が,本剤を投与する意義が大
きいと考えられる.
3)重症度の高い SARS-CoV-2 による感染症患者に対する有効性は確立していない.なお,重
症度が高いとは,概ね中等症Ⅱ以上が該当すると考えられる.
4)SARS-CoV-2 による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること.臨床試験
において,症状発現から 6 日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏づけるデータ
は得られていない.
5)動物での非臨床毒性試験において,胎児の体重減少,
流産,
奇形などの影響が報告されている.
妊婦または妊娠している可能性のある女性には投与しないこと.また,授乳婦については,
治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続または中止を検討すること.
なお,臨床試験では参加者に対して,服用中および服用後 4 日間の避妊を行い授乳を避ける
ことが指示されていた.
6)本剤の脱カプセルや懸濁・簡易懸濁投与に関しては十分なデータがないため,やむを得ない
場合を除き,勧められない.詳細は下記の開発企業のサイトを参照.
MSD Connect 製品基本 Q&A ラゲブリオ R カプセル 200mg
https://www.msdconnect.jp/products/lagevrio/info/faq/
脱カプセル・懸濁・簡易懸濁投与の可否,使用経験は?
【ニルマトレルビル/リトナビル】(プロテアーゼ阻害薬) 2022.2.10 特例承認
ニルマトレルビルは,SARS-CoV-2 のメインプロテアーゼに作用し,その働きを阻害する
ことによりウイルスの増殖を阻害する.リトナビルは,ニルマトレルビルの代謝を遅らせ,体
内濃度をウイルスに作用する濃度に維持する目的で併用される.
国内外で実施された多施設共同,プラセボ対照,ランダム化二重盲検試験において,重症
化リスクのある非入院 COVID-19 患者の外来治療を対象にニルマトレルビル 300 mg /リ
トナビル 100 mg またはプラセボを 1 日 2 回,5 日間経口投与する群に 1 対 1 で無作為割
付した.主要有効性解析集団とされた mITT 集団(無作為化され,治験薬が 1 回以上投与さ
れ,ベースライン後から無作為化 28 日目までに少なくとも 1 回の受診があり,ベースライン
時点で COVID-19 に対するモノクローナル抗体が投与されておらず投与の予定もなく,かつ,
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群(385 名)では 28 名(7.3%)と相対リスクが 48%減少した(p=0.0012).この結果を受
け,中間解析以降の被験者登録が中止されたが,組み入れられたすべての被験者(1,433 名)
を対象とした解析の結果においては,発症 5 日以内の治療開始で偽薬群(699 名)の重症化が
68 名(9.7%)に対し,治療群(709 名)では 48 名(6.8%)と,相対リスクが 30%減少と
なった.また,死亡例は治療群で 1 名(0.1%)に対して,プラセボ群では 9 名(1.3%)と治
療群で少なかった.
〔投与方法(用法・用量)〕
通常,18 歳以上の患者には,モルヌピラビルとして 1 回 800 mg を 1 日 2 回,5 日間経口
投与する.
〔投与時の注意点〕
1)臨床試験における主な投与知見を踏まえ,SARS-CoV-2 による感染症の重症化リスク因子
を有するなど,本剤の投与が必要と考えられる患者に投与すること.
2)本剤の有効性・安全性に係る情報は限られていることなどを踏まえ,1)の「重症度リスク
因子を有するなど,本剤の投与が必要と考えられる患者」としては,臨床試験における選択
基準等に基づき,重症化リスク因子(表 5-2 参照)を有する者が,本剤を投与する意義が大
きいと考えられる.
3)重症度の高い SARS-CoV-2 による感染症患者に対する有効性は確立していない.なお,重
症度が高いとは,概ね中等症Ⅱ以上が該当すると考えられる.
4)SARS-CoV-2 による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること.臨床試験
において,症状発現から 6 日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏づけるデータ
は得られていない.
5)動物での非臨床毒性試験において,胎児の体重減少,
流産,
奇形などの影響が報告されている.
妊婦または妊娠している可能性のある女性には投与しないこと.また,授乳婦については,
治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続または中止を検討すること.
なお,臨床試験では参加者に対して,服用中および服用後 4 日間の避妊を行い授乳を避ける
ことが指示されていた.
6)本剤の脱カプセルや懸濁・簡易懸濁投与に関しては十分なデータがないため,やむを得ない
場合を除き,勧められない.詳細は下記の開発企業のサイトを参照.
MSD Connect 製品基本 Q&A ラゲブリオ R カプセル 200mg
https://www.msdconnect.jp/products/lagevrio/info/faq/
脱カプセル・懸濁・簡易懸濁投与の可否,使用経験は?
【ニルマトレルビル/リトナビル】(プロテアーゼ阻害薬) 2022.2.10 特例承認
ニルマトレルビルは,SARS-CoV-2 のメインプロテアーゼに作用し,その働きを阻害する
ことによりウイルスの増殖を阻害する.リトナビルは,ニルマトレルビルの代謝を遅らせ,体
内濃度をウイルスに作用する濃度に維持する目的で併用される.
国内外で実施された多施設共同,プラセボ対照,ランダム化二重盲検試験において,重症
化リスクのある非入院 COVID-19 患者の外来治療を対象にニルマトレルビル 300 mg /リ
トナビル 100 mg またはプラセボを 1 日 2 回,5 日間経口投与する群に 1 対 1 で無作為割
付した.主要有効性解析集団とされた mITT 集団(無作為化され,治験薬が 1 回以上投与さ
れ,ベースライン後から無作為化 28 日目までに少なくとも 1 回の受診があり,ベースライン
時点で COVID-19 に対するモノクローナル抗体が投与されておらず投与の予定もなく,かつ,
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