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【参考1】診療の手引き・第8.1版 (70 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症 COVID-19)診療の手引き・第8.1版」の周知について(10/5付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 8.1 版 ●6 院内感染対策
9. ネーザルハイフロー使用時の感染対策
第 4 章で記述されているように,患者に対して,ネーザルハイフローやリザーバーマスクな
どを使用することがある.日本呼吸器学会からは,「実臨床において,機器や施設の酸素供給
量に問題がなく,陰圧室が使用可能で PPE 装着下であれば,ネーザルハイフローがリザーバー
マスクよりも優先される」との指針がでている.本療法ではエアロゾルが発生するため,実施
する場合には以下への注意が必要である(「4 重症度分類とマネジメント:中等症Ⅱ」も参照)
.
・原則として陰圧個室で使用すること
・医療者は N95 マスクを含めた PPE 装着を順守すること
・カニュラの装着部を鼻腔内に正確に設置すること
・カニュラの上からサージカルマスクを装着すること(少なくとも医療従事者の入室前および入
室中は必須)
・ガス流量は 30 〜 40 L/ 分で開始し,不足時に増量を検討すること
・水抜きが必要な場合は,水分の飛沫に注意すること
【参考】感染予防策を実施する期間* 1
患者(発症者)
①発症日から 10 日間*2経過し,
かつ,
症状軽快後 72 時間経過した場合,
または,
②発症から 10 日間*3経過以前に症状軽快して 24 時間経過後,PCR 検査
で 24 時間以上間隔をあけて 2 回の陰性が確認された場合
人工呼吸器などを
要した患者
①発症日から 15 日間経過し,かつ,症状軽快後 72 時間経過*4,
または,
②発症から 20 日間経過以前に症状軽快し,症状軽快後 24 時間経過し
た後,PCR 検査または抗原定量検査で 24 時間以上間隔をあけて 2 回
の陰性を確認した場合*5
無症状病原体保有者
検体採取日から7日間を経過した場合には療養解除を可能とする.ただし
10 日間を経過するまでは,検温など自身による健康状態の確認などを行
う.
*1 転院時にも本期間を考慮する
*2 無症状病原体保有者の場合は,検体採取日から 10 日間
*3 無症状病原体保有者の場合は,検体採取日から 6 日間
*4 発症日から 20 日間経過までは,退院後も適切な感染予防策を講じること
*5 症状とは COVID-19 による症状を指す.人工呼吸器関連肺炎(VAP)や続発した肺炎や合併症ならびに併存
症などによる症状は除く.ただし,個々の症例の感染性については検査などによる定量的評価は困難であり,文献
等を参考に主治医の判断が求められる(参考1).
〈参考〉
・国立感染症研究所.発症からの感染可能期間と再陽性症例における感染性・二次感染リスクに関するエビデンスのまとめ.2021.2.18.
・厚生労働省 事務連絡「新型コロナウイルス感染症の感染急拡大が確認された場合の対応について」(2022.1.5,2022.2.2. 一部改正)
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9. ネーザルハイフロー使用時の感染対策
第 4 章で記述されているように,患者に対して,ネーザルハイフローやリザーバーマスクな
どを使用することがある.日本呼吸器学会からは,「実臨床において,機器や施設の酸素供給
量に問題がなく,陰圧室が使用可能で PPE 装着下であれば,ネーザルハイフローがリザーバー
マスクよりも優先される」との指針がでている.本療法ではエアロゾルが発生するため,実施
する場合には以下への注意が必要である(「4 重症度分類とマネジメント:中等症Ⅱ」も参照)
.
・原則として陰圧個室で使用すること
・医療者は N95 マスクを含めた PPE 装着を順守すること
・カニュラの装着部を鼻腔内に正確に設置すること
・カニュラの上からサージカルマスクを装着すること(少なくとも医療従事者の入室前および入
室中は必須)
・ガス流量は 30 〜 40 L/ 分で開始し,不足時に増量を検討すること
・水抜きが必要な場合は,水分の飛沫に注意すること
【参考】感染予防策を実施する期間* 1
患者(発症者)
①発症日から 10 日間*2経過し,
かつ,
症状軽快後 72 時間経過した場合,
または,
②発症から 10 日間*3経過以前に症状軽快して 24 時間経過後,PCR 検査
で 24 時間以上間隔をあけて 2 回の陰性が確認された場合
人工呼吸器などを
要した患者
①発症日から 15 日間経過し,かつ,症状軽快後 72 時間経過*4,
または,
②発症から 20 日間経過以前に症状軽快し,症状軽快後 24 時間経過し
た後,PCR 検査または抗原定量検査で 24 時間以上間隔をあけて 2 回
の陰性を確認した場合*5
無症状病原体保有者
検体採取日から7日間を経過した場合には療養解除を可能とする.ただし
10 日間を経過するまでは,検温など自身による健康状態の確認などを行
う.
*1 転院時にも本期間を考慮する
*2 無症状病原体保有者の場合は,検体採取日から 10 日間
*3 無症状病原体保有者の場合は,検体採取日から 6 日間
*4 発症日から 20 日間経過までは,退院後も適切な感染予防策を講じること
*5 症状とは COVID-19 による症状を指す.人工呼吸器関連肺炎(VAP)や続発した肺炎や合併症ならびに併存
症などによる症状は除く.ただし,個々の症例の感染性については検査などによる定量的評価は困難であり,文献
等を参考に主治医の判断が求められる(参考1).
〈参考〉
・国立感染症研究所.発症からの感染可能期間と再陽性症例における感染性・二次感染リスクに関するエビデンスのまとめ.2021.2.18.
・厚生労働省 事務連絡「新型コロナウイルス感染症の感染急拡大が確認された場合の対応について」(2022.1.5,2022.2.2. 一部改正)
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