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【参考1】診療の手引き・第8.1版 (56 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症 COVID-19)診療の手引き・第8.1版」の周知について(10/5付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 8.1 版 ●5 薬物療法
<曝露前の発症抑制>
オミクロン株 (BA.4 系統および BA.5 系統 ) については,本剤の有効性が減弱するおそれが
あり,曝露前の発症抑制の適応については,同様の対象者に使用可能な他の治療薬がないこと
から,慎重に投与を検討することとし,その際の用量は,チキサゲビマブ(遺伝子組換え)お
よびシルガビマブ(遺伝子組換え)として,それぞれ 300 mg とすることを基本とすること.
1) COVID-19 の予防の基本はワクチンによる予防であり,本剤はワクチンに置き換わるもの
ではない.
2) COVID-19 患者の同居家族または共同生活者等の濃厚接触者ではない者に投与すること.
これらの同居家族またはは共同生活者等の濃厚接触者における有効性は示されていない.
3) 本剤の発症抑制における投与対象は,添付文書においては,新型コロナワクチンの接種が推
奨されない者,または免疫機能低下などによりワクチン接種で十分な免疫応答が得られない
可能性がある者とされているが,次に掲げる免疫抑制状態にある者が中和抗体薬を投与する
意義が大きいと考えられる.
表 5-1 チキサゲビマブ / シルガビマブの発症抑制における投与対象
・抗体産生不全あるいは複合免疫不全を呈する原発性免疫不全症の患者
・B 細胞枯渇療法(リツキシマブなど)を受けてから 1 年以内の患者
・ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬を投与されている患者
・キメラ抗原受容体 T 細胞レシピエント
・慢性移植片対宿主病を患っている,または別の適応症のために免疫抑制薬を服用している
造血細胞移植後のレシピエント
・積極的な治療を受けている血液悪性腫瘍の患者
・肺移植レシピエント
・固形臓器移植(肺移植以外)を受けてから 1 年以内の患者
・急性拒絶反応で T 細胞または B 細胞枯渇剤による治療を最近受けた固形臓器移植レシピエント
・CD4T リンパ球細胞数が 50 cells/ μ L 未満の未治療の HIV 患者
また,日本血液学会および日本造血・免疫細胞療法学会より,新型コロナウイルス感染症予
防のための中和抗体薬「チキサゲビマブ / シルガビマブ(エバシェルド筋注セット)
」の血液腫
瘍患者への投与について,より具体的に下記が挙げられている.
① B 細胞枯渇療法(リツキシマブなど)を受けてから 1 年以内の患者:
1)治療導入時は入院から外来に移行するタイミング
2)治療中または治療終了後(1 年以内)
②同種造血細胞移植の患者:
1)移植前処置開始前
2)移植後,生着を確認後,安定期に入った後から退院までのタイミング
3)移植後のフォロー中で,免疫抑制剤を服用している患者
③ CAR-T(キメラ抗原受容 T)細胞療法の患者:
1)白血球アフェレーシス以降
2)CAR-T 投与後,安定期に入った後から退院までのタイミング
3)投与後フォロー中で,B 細胞減少が遷延する患者
〔入手方法〕
本剤は,安定的な入手が可能になるまでは,一般流通は行われず,厚生労働省が所有した上で,
発症抑制としての投与について,対象となる免疫抑制状態にある者が希望した場合には,医療
機関からの依頼に基づき,無償で譲渡される.厚生労働省から発出される事務連絡については
最新のものを確認すること.
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<曝露前の発症抑制>
オミクロン株 (BA.4 系統および BA.5 系統 ) については,本剤の有効性が減弱するおそれが
あり,曝露前の発症抑制の適応については,同様の対象者に使用可能な他の治療薬がないこと
から,慎重に投与を検討することとし,その際の用量は,チキサゲビマブ(遺伝子組換え)お
よびシルガビマブ(遺伝子組換え)として,それぞれ 300 mg とすることを基本とすること.
1) COVID-19 の予防の基本はワクチンによる予防であり,本剤はワクチンに置き換わるもの
ではない.
2) COVID-19 患者の同居家族または共同生活者等の濃厚接触者ではない者に投与すること.
これらの同居家族またはは共同生活者等の濃厚接触者における有効性は示されていない.
3) 本剤の発症抑制における投与対象は,添付文書においては,新型コロナワクチンの接種が推
奨されない者,または免疫機能低下などによりワクチン接種で十分な免疫応答が得られない
可能性がある者とされているが,次に掲げる免疫抑制状態にある者が中和抗体薬を投与する
意義が大きいと考えられる.
表 5-1 チキサゲビマブ / シルガビマブの発症抑制における投与対象
・抗体産生不全あるいは複合免疫不全を呈する原発性免疫不全症の患者
・B 細胞枯渇療法(リツキシマブなど)を受けてから 1 年以内の患者
・ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬を投与されている患者
・キメラ抗原受容体 T 細胞レシピエント
・慢性移植片対宿主病を患っている,または別の適応症のために免疫抑制薬を服用している
造血細胞移植後のレシピエント
・積極的な治療を受けている血液悪性腫瘍の患者
・肺移植レシピエント
・固形臓器移植(肺移植以外)を受けてから 1 年以内の患者
・急性拒絶反応で T 細胞または B 細胞枯渇剤による治療を最近受けた固形臓器移植レシピエント
・CD4T リンパ球細胞数が 50 cells/ μ L 未満の未治療の HIV 患者
また,日本血液学会および日本造血・免疫細胞療法学会より,新型コロナウイルス感染症予
防のための中和抗体薬「チキサゲビマブ / シルガビマブ(エバシェルド筋注セット)
」の血液腫
瘍患者への投与について,より具体的に下記が挙げられている.
① B 細胞枯渇療法(リツキシマブなど)を受けてから 1 年以内の患者:
1)治療導入時は入院から外来に移行するタイミング
2)治療中または治療終了後(1 年以内)
②同種造血細胞移植の患者:
1)移植前処置開始前
2)移植後,生着を確認後,安定期に入った後から退院までのタイミング
3)移植後のフォロー中で,免疫抑制剤を服用している患者
③ CAR-T(キメラ抗原受容 T)細胞療法の患者:
1)白血球アフェレーシス以降
2)CAR-T 投与後,安定期に入った後から退院までのタイミング
3)投与後フォロー中で,B 細胞減少が遷延する患者
〔入手方法〕
本剤は,安定的な入手が可能になるまでは,一般流通は行われず,厚生労働省が所有した上で,
発症抑制としての投与について,対象となる免疫抑制状態にある者が希望した場合には,医療
機関からの依頼に基づき,無償で譲渡される.厚生労働省から発出される事務連絡については
最新のものを確認すること.
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