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資料1 経済財政運営と改革の基本方針2023(仮称)原案 (16 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2023/0607/agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(令和5年第8回 6/7)《内閣府》
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む成果連動型民間委託契約方式(PFS)の一層の拡大を図る。インパクト投資の普及に
向けた基本的指針を年度内に策定し、インパクト指標や事例等を具体化するコンソーシア
ムの設置について必要な措置を講ずる。また、専門家派遣事業等の検討、個人投資家とつ
なぐビークルの早期の枠組み整備などインパクト投資促進のための総合的な支援策を推進
する。
(4)官民連携を通じた科学技術・イノベーションの推進
科学技術・イノベーションへの投資を通じ、
社会課題を経済成長のエンジンへと転換し、
持続的な成長を実現する。このため、量子技術、健康・医療58、フュージョンエネルギー、
バイオものづくり分野において、官民連携による科学技術投資の抜本拡充を図り、科学技
術立国を再興する。小型衛星コンステレーションの構築、ロケットの打上げ能力の強化、
日本人の月面着陸等の月・火星探査等59の宇宙分野、北極を含む海洋分野60の取組の強化を
図る。社会課題や情勢変化への機動的な対応・早期の社会実装に向け、公的研究機関や資
金配分機関を中核とした新たな連携の構築を図る。
イノベーションの持続的な創出に向け、国際的な競争的環境下で、多様で厚みのある研
究大学群を形成しつつ、世界最高水準の研究大学を実現する。我が国全体の研究力向上を
牽引する国際卓越研究大学の選定を着実に進めるとともに、戦略的な自律経営が可能とな
るよう必要な規制改革等を早期に実行する。同大学と経営リソースの拡張・戦略的活用や
研究者等のキャリア形成面を含め相乗的・相補的に連携した車の両輪として、地域の中核・
特色ある研究大学の多様なミッションの実現に向けた抜本的な機能強化を図る。
イノベーションの源泉である優秀な若者が博士を志す環境を実現する。博士課程学生の
処遇向上、挑戦的な研究に専念できる環境の確保、博士号取得者が産業界等を含め幅広く
活躍できるキャリアパス整備等、
魅力的な展望が描けるよう総合的な支援を一層強化する。
価値観を共有するG7を始めとした同志国やASEAN等との科学研究の連携を強化す
る。オープンサイエンス61や、戦略的な国際共同研究等を通じた国際頭脳循環を加速する。
コロナ後のグローバル社会を見据えた人への投資として、多様性と包摂性のある持続可
能な社会を構築し、国際競争力を高めるとともに、世界の平和に貢献していくことが不可
欠である。
このため、
デジタル化やグローバル化など社会の急速な変化への対応を加速し、
文理の枠を超えた多様性のあるイノベーション人材の育成強化や国際的な人的交流の活性
化を図る。その際、進学者のニーズ等も踏まえた成長分野への学部再編等62や先端技術に対
応した高専教育の高度化、文理横断的な大学入学者選抜・SSH63等による学びの転換の促
進、
産学官連携によるキャンパスの共創拠点化等、
未来を支える高度専門人材を育む大学、
58

認知症の発症・進行抑制・治療法の開発、ゲノム創薬を始めとする次世代創薬の推進、再生医療を含む。
民間事業者等が複数年度にわたる予見可能性を持って研究開発に取り組めるよう、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機
構(JAXA)の戦略的かつ弾力的な資金供給機能を強化する。
60
複数年度を視野に入れた海洋開発重点戦略の策定及び予算の確保による予見可能性を持った開発を強力に推進する。
61
国としてのオープンアクセス方針等に基づく学術プラットフォーマーに対する交渉力の強化、論文投稿支援等の研究活動
の国際的動向を踏まえた対応等。
62
大学院で高度情報専門人材を育成する国立大学法人における情報系学部定員の柔軟化や、必要教員数の算入方法の柔軟化
を踏まえた実務家教員の登用促進、高等専門学校における半導体等の成長分野に関する地域ニーズに合った人材育成等を含
む。
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SSH:スーパーサイエンスハイスクール。
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