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参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書)​ (146 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
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図表 250

ヒアリング調査

結果概要

ヒアリングテーマ

主な調査結果

介護現場のテクノ

・ 見守り支援機器、入浴支援機器、介護業務支援機器やリフトも導入している

ロジー活用の全体

施設について、見守り支援機器を全床導入している施設、および一部のみ導

像のユースケース

入している施設に対してそれぞれヒアリングを行った。

の把握

・ 全床導入している施設は、利用者の状況を見やすくするため表示を工夫し
ており、PCでは20名の状況を表示し、タブレット端末では10名だけ表
示されるように調整している。一部のみ導入している施設については、利用
者の状況の把握の必要性に応じて導入する台数を決めており、タブレット
端末より見守りセンサーの動作確認、記録作成を行っている。一部のみ導入
している施設は、機器の活用の教育のために教員経験者を採用し、担当職員
として配置しており、委員会も継続的に開催している。

小規模事業所にお
けるユースケース
の把握

・ 移乗支援機器、入浴支援機器を1台ずつ導入している地域密着型通所介護
事業所に対してヒアリングを行った。
・ 2つの機器については、レンタルを通じて複数の製品を比較検討し、効果を
実感したため、介護ロボット導入支援事業や人材確保等支援助成金を活用
した上で導入した。
・ 現場職員側から感じる効果として、移乗支援にかかる時間の短縮、安心・安
全な移乗や、職員の身体的負担の軽減が挙げられた。一方、機器が大きいた
め、場所を取る点がデメリットである。

テクノロジー導入
の中長期的な効果
の把握のための事
例選定

・ 見守り支援機器(一部導入)、移乗支援機器、介護業務支援機器を導入し
ている施設について、ヒアリングを行った。
・ 機器に慣れるまでは、設定などに困った際など、こまめにメーカーに相談
しつつ、浸透するまでに時間をかけた。機能の多い介護業務支援機器につ
いては、全部の機能を最初から使いこなすのではなく、必要に応じて、使
える機能をメーカーに相談しながら増やしている。
・ 今後の導入についても、職員への浸透度合いを確認しながら、複数年度に
かけて導入していくことを計画している。

その他

・ 3種類の見守り支援機器(うち、1種類は全床導入)、移乗支援機器、コ
ミュニケーションロボットやインカムを導入している介護老人福祉施設に
対してヒアリングを行った。一部導入している見守り支援機器について
は、転倒リスクの高い利用者に対して、転倒防止のために導入し、活用し
ている。活用する利用者の選定等に当たっては月2回の介護ロボットの活
用推進会議の中で議論し、決めている。
・ 全床導入した見守り支援機器を通じて毎朝の利用者の覚醒状況に合わせた
ケアへ移行した。利用者の朝の目覚めが良くなり、食堂への移動介助の時
間の短縮にもつながっている。移乗支援機器についても職員の身体的な負
担軽減につながり、丁寧な移乗介助にもつながっている。

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