参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書) (159 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html |
出典情報 | 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ら背中が持ち上がった時や、お尻が浮いた時など、細かく把握したいモードを選択で
きる機器を導入した。
・ 見守り支援機器については現在、2台活用しており、いずれも日々活用している。利
用者のその日の精神的な興奮状況から、起き上がりそうな方や素早い対応が必要な方
を対象にセンサーを利用している。予算の都合より2台のみ導入していれば、全床導
入できると良いと考えている。
施設・事
業所F
従来型の多床室という施設の特性上、職員1人あたり排泄介助を行う利用者の人数が
多いのが課題であった。介護職員のなり手が減少しているため、離職抑止への投資の
意味合いも兼ねていた。
移乗支援機器がメディアで取り上げられているのを見て、関心を持った。導入に当た
っては、メーカー側にデモンストレーションをしてもらい、利便性の高いものを2種
類購入した。1種類は体形から付けられない職員が限られる一方、微妙な調整が可能
なため、腰痛の手術をした職員などには有効であり、その人の動作を記録する機能も
あり、補助する力をコントロールできるという良さがある。
もう1種類の機器はより多くの職員が利用可能であり、排泄介助、体位交換や入浴介
助の際に活用している。
機器導入後、1 年が経過しているが、体格の違い等により、職員間の使用状況にはばら
つきがある。排泄介助の時にはなるべく活用するように繰り返し周知しているが、メ
ーカー側より職員個人の体格に合わせた細かい調整が必要な状況である。
見守り支援機器については、従来はベッドに敷くセンサーマットだけを利用していた
が、それだけでは対応しきれない、起き上がりが早いため素早く駆け付ける必要があ
る利用者に対して追加で導入した。利用者の動きを見つつ、現場で協議し、利用者を
決定している。
見守り支援機器の課題として細かい秒数の設定等が可能であるが、利用者によってう
まく作動しないケースがある。機器を活用し、現在の業務のどの部分を削減し、何に
重点を置いたら良いか、今後の活用も含めて検討したい。
5)介護現場のテクノロジーの今後の利用意向
調査対象
ヒアリング結果
施設・事
・ 移乗支援機器、入浴支援機器ともに利用を継続したい。
業所D
・ 日々の記録は手書きで行っている。機械に詳しくない職員が多いため、手書きのほう
が記録が容易であり、特段 ICT 機器の利用意向はない。
・ コロナ禍のため利用者との接触が軽減できることもテクノロジーの導入の利点の1つ
であり、職員にとって安心感がある。
・ 移乗支援機器の導入により最も大きな課題であった移乗の身体的負担が軽減されてい
るため、現時点で新たに導入したい機器は特にない。職員が手薄で利用者 1 人 1 人に
対応できないこともあるため、話を聞いてほしいという利用者のニーズに応えるため
143