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参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書)​ (148 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
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・ 転倒リスクが高い入居者には優先してセンサーを使用。例えば入居されて日が浅い利
用者や夜の行動パターンがわからない利用者に関して見守り支援機器を利用してい
る。睡眠の時間帯やお手洗いの時間帯等のデータ情報収集も兼ねて見守り支援機器を
導入している。基本的には特養の入居者について利用。ショートステイでは家族の同
意を得た上でセンサーマットを利用することはある。
・ 移乗リフトは 3 階に 1 台、2 階の特養に 1 台配備。基本的には全介助が必要な利用者
に対して活用しており、2 人介助を行っていた利用者に対して 1 人介助が可能になっ
た。また、腰痛予防になった。複数名で移乗が必要な方に利用することを基本として
いるが、例えば皮膚トラブルがある方に対して摩擦軽減のためにも使用しており、日
常的に使用している。ただ、認知症の方などで恐怖心を抱かれる方もおられるため、
どの方に使用するかはケアワーカーの中で選定を行っている。
・ 移乗支援機器(装着)は 2 階と 3 階で 1 台ずつ利用している。台数が限られているこ
ともあり、ある職務を遂行して行く中で、腰痛を発症された経歴のある職員等が優先
的に使用するようにしている。腰の負担は軽減されるため、日常的に使用されている。
日中の移乗介助の時に使用しており、腰の曲げ伸ばしの補助になっている。生活の中
にある程度ルーティンできている中でそれぞれの利用者の離床や、水分補給、お風呂
のタイミングといった予定が組み込んであり、移乗支援機器を使うタイミングが職員
間でわかる。
「その介助で使い終わったら、次こっちで貸してね」といった声かけもし
ている。インカムで使用状況についての共有を行うこともある。台数が少なくても、
職員間のコミュニケーションによって使うタイミングを共有しながら活用している。
ICT 委員会によって導入した。
・ 見守り支援機器は入居された段階でご家族の同意を頂いて使用している。また、認知
症の方は、日々状況が進行していく中で、今まではよく休まれていたけど、最近は良
く休まれてないようだといった変化があった時等に、見守り支援機器を使用すること
で、睡眠の時間帯や、睡眠の時間数等の情報収集を行っている。どの利用者に使うか
の調整は、日々観察する中で必要と判断した場合は、すぐに上司に「今利用している
この利用者はデータが取れているため、こちらの利用者に入れさせていただきたい」
と報告し、上司からの許可を得た上で使用している。使用してどうだったかは ICT 委
員会(2ヶ月に1回開催)に報告する。ケアワーカーや担当者会議でも情報をもらっ
ている。機器の設定は主任以上が行うようにしている。アラートが鳴るタイミングは、
利用者の転倒リスクや離床回数等を元に都度変更している。機器の調整に慣れるまで
の期間は、年齢の比較的若いリーダーはすぐに慣れたが、やや年齢の高いリーダーは
多少苦労されていた印象。今は皆有効活用できている。導入時に、設定の仕方などに
ついての講習会が開催された。委員会メンバーが、伝達講習という形でユニットやフ
ロアに共有している。特段メーカーに機器の使い方についてわからなくて来てもらっ
たことはない(パソコンを新設した際には、再設定が必要となりメーカーに依頼した)。
・ 入浴支援機器は、寝台浴を 1 台、リフト浴を 2 台導入している。2008 年開設時に導入。
利用者の重度化が進んでおり、稼働率が高まっているため、時間のやりくりは大変で
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