参考 報告書(最終版)(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業(報告書) (154 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html |
出典情報 | 社会保障審議会介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》 |
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施設・事
業所B
・ 職員の自分のステップアップ、キャリア形成、介護職のイメージアップなども必要と
感じているが、とても介護ロボットだけでは賄えない不足感がある。
・ 介護職の給料について安いという指摘がされているが、実際に安いのかというと、そ
うではない状況になっていると思う。ただそれを支えるのが「介護職員処遇改善加算」
という不安定な状況が不安である。
・ 当施設の立地する自治体では施設の建設が増えているが、職員(介護職、看護職)が
確保できず開設できないケースがあると聞いている。結果、無駄づかいという印象を
受ける。
施設・事
業所C
・ ICT 委員会等のアンケートを通して今後の機器利用について、職員の意見なども反映
しながら、導入を検討していきたい。
(2) 小規模事業所におけるユースケースの把握
1)施設・事業所の概況と、導入中の介護現場テクノロジーの具体的な活用状況
調査対象
ヒアリング結果
施設・事
・ リハビリ型デイサービスを提供しており、併設サービスはない。
業所D
・ 移乗支援機器、入浴支援機器を1台ずつ導入している。
・ 移乗支援機器の導入には介護ロボット導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)
、入
浴支援機器機器の導入には人材確保等支援助成金を活用した。入浴支援機器は機器の
選定をする中で業者から補助金に関する説明を受けたこと、移乗支援機器はメーカー
の HP 上に補助金に関する情報が掲載されていたことをきっかけに活用した。
・ 現在使用している移乗支援機器は、本来の立ち上がり動作を再現してくれる点が良い
と感じたため選んだ。展示会や別の事業所等で実際に使用している場面を見て良いと
感じた。
・ 最初に型番の異なる2つの製品を 1 週間ずつレンタルで試用したが、通所系サービス
事業所のため、一人一人の利用者に対する試用回数が少なく、最初はセッティングに
も時間を要したため、購入を決意できなかった。その後、より使用しやすかったほう
の製品を2カ月レンタルで使用し、職員も利用者も慣れたことで効果を感じることが
できたため、購入に至った。利用者の身体状況は様々であるため、1~2回の試用で
は、その利用者に適した使い方を習得することが難しい。
・ 実際に試用した結果、機器を使用しないこととした事例もある。脊髄損傷で下半身不
随の利用者には機器の使用が適さなかった。
・ 導入以前は職員2名で抱えて移乗していた。導入後は、職員 1 名でも移乗は可能だが、
念のため前後に 1 名ずつ職員がつくようにしている。対応する人数は減っていないが、
身体的負担は軽減されている。
・ 移乗支援機器を利用している利用者数は2~3名である。立位保持の出来ない利用者
に機器を使用する際、膝の拘縮が強く、使用中に思わぬ方向に引っかかってしまう場
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