総ー4○個別事項(その10)について (145 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00228.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第569回 12/1)《厚生労働省》 |
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(栄養管理について)
• 診療報酬における栄養管理に関する評価は、栄養食事指導に加えて、チーム医療における管理栄養士の役割やICU等
での高度な栄養管理が評価されるようになり、昨今の改定で充実してきている。
• 低栄養や経管栄養・嚥下調整食が必要な入院患者は一定数おり、入院基本料等の算定に当たっては、栄養管理体制
の基準の遵守を求めている。
• 栄養管理体制の基準で示すような入院時のスクリーニングや定期的な評価を含む個別的な栄養管理により、全死亡率
等が低下したという報告がある。一方で、全患者に栄養スクリーニングを実施している病院は約8割。
• 入院患者の栄養・摂食嚥下状態に関して、DPCデータで把握できる項目や時点は限られている。
• 入院栄養食事指導料について、栄養食事指導に加えて、入院中の栄養管理に関する情報を他の医療機関や介護保険
施設等の医師又は管理栄養士に対して提供した場合、栄養情報提供加算として評価されているが、算定件数は少ない。
• 医療機関と介護保険施設との栄養情報連携が重要となる低栄養や摂食・嚥下機能障害などの高齢入院患者は、一定
数存在する。
• 介護保険施設の管理栄養士が栄養情報連携を行っている事業所等について、該当なし(連携先なし)が最も多かった。
(口腔管理について)
• 診療報酬における口腔管理に関する評価としては、歯科疾患の継続的な管理や口腔機能の管理、周術期等の口腔機
能の管理の評価がなされている。
• 回復期リハ病棟の入院患者の約8割に、口腔機能障害が認められる。入院患者の口腔の問題は、ADL、認知レベル、
栄養状態と関連するとともに、歯科衛生士による口腔の管理実施群は、非実施群と比較し退院時のADLが改善していた。
• 回復期リハ入院料1病棟における多職種連携の状況について、「口腔管理に関する計画の作成」は58.6%であった。歯科
標榜の有無別の多職種連携の取組状況は、歯科標榜のある病院の回復期リハ病棟で70.4%、歯科標榜のない病院の
回復期リハ病棟で54.4%にとどまる。院外の歯科医師・歯科衛生士の連携の有無をみると、歯科標榜のない病院の回復
期リハ病棟では約半数近くが連携ありだった。
• かかりつけ医歯科医師及び歯科医師と医科歯科連携のためのシステムを構築している回復期リハ病棟の事例がある。
• リハ実施計画書において、口腔に関する項目は位置づけられていない。
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