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参考資料1   こども大綱(令和5年12月22日閣議決定) (27 ページ)

公開元URL https://www.cfa.go.jp/councils/shingikai/kihon_seisaku/4b0eec52
出典情報 こども家庭審議会基本政策部会 (第12回 5/9)《こども家庭庁》
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備を進め、利用につなげていく。あわせて、病児保育の充実を図る。
幼児期の教育・保育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることから、
幼稚園、保育所、認定こども園の施設類型を問わず、安全・安心な環境の中で、幼児教育・
保育の質の向上を図ることを通じて、障害のあるこどもや医療的ケア児、外国籍のこどもを
はじめ様々な文化を背景にもつこどもなど特別な配慮を必要とするこどもを含め、一人一人
のこどもの健やかな成長を支えていく。
地域や家庭の環境にかかわらず、全てのこどもが、格差なく質の高い学びへ接続できるよ
う、学びの連続性を踏まえ、幼保小の関係者が連携し、こどもの発達にとって重要な遊びを
通した質の高い幼児教育・保育を保障しながら、幼児教育・保育と小学校教育の円滑な接続
の改善を図る。
こどもの育ちそのものと密接不可分な保護者・養育者支援が重要であり、保育士、保育教
諭、幼稚園教諭等の人材育成・確保・処遇改善や現場の負担軽減、職員配置基準の改善を進
める。
(2)学童期・思春期
学童期は、こどもにとって、身体も心も大きく成長する時期であり、自己肯定感や道徳性、
社会性などを育む時期である。自らのことを客観的に捉えられるようになり、善悪の判断や
規範意識を形成するとともに、集団生活で様々な課題に直面する中で、自らの役割や責任を
自覚し、友人関係や遊びを通じて協調性や自主性を身に付ける。学童期のこどもが、安全・
安心が確保された場で、小さな失敗も経験しながら、直面した課題に全力で取り組んで達成
する成功体験を重ね、自己肯定感を高めることができる環境を整えていくことが重要である。
思春期は、性的な成熟が始まり、それに伴って心身が変化し、自らの内面の世界があるこ
とに気づき始め、他者との関わりや社会との関わりの中で、自分の存在の意味、価値、役割
を考え、アイデンティティを形成していく時期である。一方で、自己の存在に対しての様々
な葛藤を抱えたり、学業や家族・友人との関係や恋愛などに悩んだりする繊細な時期でもあ
る。思春期のこどもが、自己肯定感を高めることができ、成育環境などを理由に自らの進路
の選択が制約されることがないよう支えていくことが望まれる。
これらを踏まえ、以下の施策に取り組む。
(こどもが安心して過ごし学ぶことのできる質の高い公教育の再生等)
こどもにとって、学校は単に学ぶだけの場ではなく、安全に安心して過ごしながら、他者
と関わりながら育つ、こどもにとって大切な居場所の一つであり、こどもの最善の利益の実
現を図る観点から、また、格差を縮小し、社会的包摂を実現する観点から、公教育を再生さ
せ、学校生活を更に充実したものとする。
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