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「異種移植の実施に伴う異種移植片由来感染症のリスク管理に関するガイドライン(案)」 (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43769.html
出典情報 厚生科学審議会 再生医療等評価部会(第98回 9/20)《厚生労働省》
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2.4 その他
その他、汚染等を防ぐための品質管理を厳重に行うこと。また、以上を全て研究計画書
で規定すること。

3. フィーダー細胞に用いる 3T3 細胞の品質管理
3.1 記録
種細胞株の由来,継代歴等に関する情報、マスターセルバンクの調製・保存方法及びそ
の管理方法、製造用細胞バンクの調製・保存方法及びその管理方法を記載した記録を保存
すること。

3.2 マスターセルバンクの細胞に行う試験
3.2.1 細胞の同定試験(アイソザイムやゲノム分析など)によって種細胞と同一である
ことを確認する。
3.2.2 細菌・カビ・マイコプラズマ否定試験を行う。
3.2.3 ウイルス試験を行う。
(1) MRC-5(human diploid lung cells)、Vero(African green monkey kidney cells)等のイン
ジケーター細胞に細胞溶解液を接種し、CPE の出現を観察する。さらに chicken、
guinea pig、rhesus monkey の赤血球の凝集試験、吸着試験を行う。
(2) adult および suckling mice、guinea pig に細胞溶解液を接種し、adult mice と guinea
pig は 28 日後、suckling mice は 14 日後に安楽殺して臓器を回収する。臓器のホモジ
ネートを再度 suckling mice に接種し、14 日間観察する。発育鶏卵の allantoic cavity
に細胞溶解液を接種し、allantoic fluid の HA 試験(chicken、guinea pig、人 O 型赤
血球)を行う。発育鶏卵の yolk sac に細胞溶解液を接種し 10 日観察する。必要に応
じ、さらに yolk sac で passage を繰り返す。
(3) Xenotropic マウスレトロウイルスの有無を延長 S+L- focus assay(mink S+L- cells)
で、Ecotropic マウスレトロウイルスの有無を延長 XC plaque assay(SC-1 細胞)で調
べる。細胞を透過型電子顕微鏡で観察し、レトロウイルス様粒子の有無を観察する。
細胞溶解液の逆転写酵素活性を測定する。
(4) その他の感染性微生物の否定試験を行う。細胞溶解液を mouse に接種する。血清ない
し血漿の lactic dehydrogenase 活性を測定し、高ければ lactic dehydrogenase virus の
感染を疑う。細胞溶解液を接種した mouse に Lymphocytic Choriomeningitis
Virus(LCMV)を接種する。抗体が無ければ感染で死亡する。細胞溶解液を接種した
mouse から 28 日後に血清を回収し ELISA、HI、IndirectFA で既知の齧歯類ウイルス
に対する抗体の有無を調べる。対象となるウイルスは Ectromelia、GDVII、LCMV、
Hantaan Virus、Minute Virus of Mice、Mouse adenovirus、Mouse Hepatitis
Virus、Pneumonia Virus of Mice、Polioma Virus、Repvirus Type3、Epizootic
Diarrea of Infant Mice、Mouse Salivary Gland Virus(Mouse Cytomegalovirus)、K
Virus、Mouse Thymic Virus、Sendai Virus。
(5) 培養にウシ血清を使う場合は、ウシウイルスの否定試験を行う。bovine turbinate cell
をインジケーター細胞とし、細胞溶解液を接種後、14 日間 CPE を観察する。CPE が
出現したら、細胞を固定し IndirectFA によってウイルス抗原を調べる。対象は
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