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参考資料3 厚生労働科学研究の成果に関する評価(令和4年度報告書) (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31012.html
出典情報 厚生科学審議会(第21回 2/3)《厚生労働省》
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令和4年度

女性の健康の包括的支援政策研究事業「成果に関する評価」
(55,000 千円)

1.研究事業の概要
女性の健康の包括的支援に係る提言や法案において指摘されている女性の心身の特性に
応じた保健医療サービスを、地域や職域において、専門的かつ総合的に提供する体制の
整備、人材育成、情報の収集、女性の健康支援の評価手法を構築するための基盤を整備
する。

2.研究事業の成果
○ 「多様な世代の女性に対する情報メディアを通じたアプローチの実践と情報発信基盤
の構築に向けた研究」
(令和2~4年度)では、女性の健康に関するホームページ「女性の
健康推進室ヘルスケアラボ」のアクセス状況を解析し、解析結果を参考にして情報更新を
行った。その結果、直近1年間の PV 数が明らかな上昇トレンドに転じた。また、多診療科
連携に資する診療ガイドブックを ebook 化し、その内容に沿った研修を実施し、e ラーニ
ングシステムを構築した。
○ 「保健・医療・教育機関・産業等における女性の健康支援のための研究」
(令和3~5
年度)では、前班で作成されたウェブサイト「まるっと!女性の健康教育プログラム」の
試作版をもとに、改訂・改良を行い、再構築している。女性支援における重要な観点と位
置づけられるプレコンセプションケアのコンテンツ充実も図り啓発を進めている。同時
に、アフターコロナ・ウィズコロナの新しい日常における健康課題解決のための基礎情報
収集を行っている。

3.成果の評価
女性の健康に関するホームページ作成によって、健康に関して様々な情報が世に溢れて
いる中で、女性の健康に関する情報を一元的にまとめ、信頼できる情報基盤を整備し、
必要な情報をタイムリーに提供する体制を確立できたことは、女性の健康を包括的に支
援する上で行政的意義は大きい。また、今後の女性活躍社会において学校保健や企業、
医療機関を含めた多様な関係者が連携して、女性の健康施策を進めていくことは、女性
の社会参加の基盤となる健康面の質を高めることにつながり、さらに、社会・経済活動
の活性化にもつながるものであるため、国益に直結しており、社会的価値が高い。

4.改善すべき点及び今後の課題
女性の健康の包括支援のためには、医療、保健、福祉、教育、労働といった様々な分野
の視点から包括的な支援が必要である。背景となる女性の雇用・経済的状況、地域社
会・生活環境といった社会的決定要因が生活習慣、健康状態に及ぼす影響を新型コロナ
ウイルス感染症流行やポストコロナの特性も踏まえて明らかにした上で、その効果的な
介入方法・支援方法を開発する必要がある。

5.総合評価
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