よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【医薬品・医療機器等安全性情報No.416】 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000185468_00019.html
出典情報 医薬品・医療機器等安全性情報 416号(1/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

〔症例概要〕
患者
No.

性・
年齢

1

女 2型糖尿病
40代 (高脂血症,

つ病,胃腸炎)

使用理由
(合併症)

副作用

1日投与量
投与期間
100㎎
262日間

経過及び処置
正常血糖ケトアシドーシス
投与開始日
2型糖尿病に対し,本剤(カナグリフロジン水和物)服用開始
投与261日目 嘔気・嘔吐を主症状とする消化器症状により摂食困難となる
投与262日目 医療機関を受診し,五苓散およびサナクターゼ配合剤を処方。
(投与中止日) 夜,過呼吸を発症し別の医療機関を受診。本剤の投与を中止
し,乳酸アシドーシスの疑いで入院。
投与中止1日後 乳酸値は正常値内。摂食困難な状況でSGLT2阻害薬の服薬を
続けたことによる正常血糖ケトアシドーシスと診断。輸液に
よる脱水補正,糖質補充とインスリン投与を開始。
投与中止2日後 脱水所見,アシドーシス遷延あり。生理食塩水追加。
投与中止3日後 脱水,アシドーシス軽快。食事再開。
投与中止5日後 アシドーシス改善。
投与中止15日後 薬剤調整により良好な血糖推移となり退院。

臨床検査値
投与
217日後
血中ブドウ糖(mg/dl)
128
血中クレアチニン(mg/dl) 0.45
ヘマトクリット(%)
43.1
血中ケトン体

尿中ブドウ糖

尿中ケトン体

血液pH

検査項目(単位)

投与中止 投与中止 投与中止 投与中止 投与中止 投与中止
1日後
2日後
3日後
5日後
8日後
15日後
133

169
173
153
112
0.59
0.48
0.42
0.44
0.39
0.52
50.0
47.5
41.1
38.6
37.9
42.8
3+



1+

4+
4+
4+
4+
4+

3+
3+
3+
2+
1+

7.038
7.004
7.204
7.390



併用薬:ビペリデン塩酸塩,酸化マグネシウム,アルプラゾラム,アリピプラゾール,アカルボース,スボ
レキサント,クロミプラミン塩酸塩,エゼチミブ,ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩配合,メトホル
ミン塩酸塩

医薬品・医療機器等安全性情報

No.416

-13-

2025年1月