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【医薬品・医療機器等安全性情報No.416】 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000185468_00019.html
出典情報 医薬品・医療機器等安全性情報 416号(1/22)《厚生労働省》
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〔症例概要〕
患者
No.

性・
年齢

2

女 1型糖尿病
30代 (肥満症)

使用理由
(合併症)

副作用

1日投与量
投与期間

経過及び処置

5mg
糖尿病性ケトアシドーシス
約6~7ヵ月 糖尿病性ケトアシドーシスの既往,糖質制限,シックデイ,脱水:あり
外科手術,過度の飲酒,過度の運動,最近の心血管系エピソード,膵臓障害,
認知症,自己判断によるインスリン投与中止有無,インスリンポンプトラ
ブル:なし
インスリン投与不足:不明
投与開始日

本剤(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)内服
と糖質制限食を併用し,HbA1c:7%台であった。
患者から低血糖という訴えがあったが血糖測定は不明。
患者自ら本剤服用を中止。

投与開始
約6~7ヵ月後
(投与中止日)
中止2日後 嘔気が持続し,食思不振になった。
中止3日後 朝,嘔吐し救急要請。入院時,正常血糖ケトーシスを呈して
いた。インスリンポンプ療法(CSII)持続,補液(追加イン
スリン23単位)とした。
夜,再び嘔吐。糖尿病性ケトアシドーシスに進展していたた
め,CSIIからインスリン持続静注に変更。
中止11日後 POCTケトン体の低下を確認し,CSIIに切り替えた。
血糖が200mg/dLまで推移したこともあるが,尿糖陽性,尿
ケトン体陽性が遷延していた。
中止12日後 回復。
臨床検査値

pH



尿ケトン体
尿糖




血糖(mg/dL)



アセト酢酸(μmol/L)
3-ハイドロキシ酪酸
(μmol/L)
HCO3-(mEq/L)
AG
POCTケトン体(mM)



中止
3日後

7.39(朝)
7.13(夜)
++(朝)
++(朝)
106(朝)
255(昼)
394(夜)
675



1144



2310



1906

639





15.2(夜)
25.6(夜)
3.4(夜)


18.2








1.9







0.4

検査項目(単位)
HbA1c(%)

投与
開始日
7台

中止
4日後


中止
5日後


中止
6日後


中止
7日後


中止
11日後


7.26





7.39






+++
++++




++
++++

+
++++







200-300

200



870



608

240

併用薬:インスリン

2025年1月

-14-

医薬品・医療機器等安全性情報

No.416