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【医薬品・医療機器等安全性情報No.416】 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000185468_00019.html
出典情報 医薬品・医療機器等安全性情報 416号(1/22)《厚生労働省》
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〔症例概要〕
患者

副作用

1日投与量
投与期間

No.

性・
年齢

1

男 潰瘍性大腸炎
300mg
間質性肺疾患
60代 (心房細動,
痛 初回投与後, 投与開始日 本剤投与開始
風,
湿疹,
狭心 2週,6週 投与42日後 本剤3回目投与(最終投与)。
症,
高血圧,

に投与 (投与終了日)
レルギー性皮

終了21日後 軽度の労作時呼吸困難を自覚し,来院。胸部CT(3回目投
膚炎)
中止
与3週間後)を撮影したところ右下葉に浸潤影及びすりガラ

使用理由
(合併症)

経過及び処置

ス影を認め,呼吸器内科を紹介。なお,本剤投与前は異常な
所見はなかった。
呼吸数12回/分,SpO2 95%,血液検査所見WBC 10,400/μL,
CRP 1.37mg/dL。異型肺炎の可能性を考え,レボフロキサシ
ン水和物を投与。
終了29日後 胸部CTにて浸潤影及びすりガラス影は拡大し,KL-6が2,380
U/mLと高値。プロカルシトニン0.13ng/mL,β-Dグルカン
<2.26pg/mL,カンジダ抗原陰性,アスペルギルス抗原1.6(陽
性,0.5未満が陰性),クリプトコックス抗原陰性。CT所見血
液検査結果及びニューキノロン剤への反応の乏しさから,肺
感染症の可能性は低く,薬剤性間質性肺障害と診断。メチル
プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム125mg静脈注射
を3日間実施。その後はプレドニゾロン(PSL)40mg内服
治療を開始。
終了36日後 PSL 30mgに減量。
日付不明
1ヵ月後の胸部CTで浸潤影及びすりガラス影はほぼ消失し,
KL-6も923U/mLに減少したためPSLを漸減。
終了約4.5ヵ月後 PSL 10mg内服で,潰瘍性大腸炎の自覚症状も寛解。薬剤リ
ンパ球刺激試験 メサラジンとコルヒチンともに陰性。軽快。

臨床検査値
検査項目(単位)
KL-6(U/mL)

本剤投与
開始前
470

終了
29日後
2,380

日付不明

日付不明

923

572

終了
約4.5ヵ月後
346

併用被疑薬:メサラジン,コルヒチン
併用薬:アムロジピンベシル酸塩,カンデサルタンシレキセチル,ジゴキシン,リバーロキサバン,ルパタ
ジンフマル酸塩

2025年1月

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医薬品・医療機器等安全性情報

No.416