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参考資料3_モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第2回)議事録 (17 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/110/mext_00015.html
出典情報 モデル・コア・カリキュラム改訂に関する連絡調整委員会(第3回 5/11)《文部科学省》
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以上です。
【永井座長】

ありがとうございます。羽鳥先生、手が挙がっておりますが。羽鳥委員。

【羽鳥委員】

小川先生がおっしゃったことはまさにそのとおりですけれども、例えば、

僕は今専門で総合診療の院長をやっているのですが、総合診療を目指してくださる先生が、
9,500人の専攻医の中でたった200人しかいません。これは、一つには、大学の中で総合診
療を講座として持ってくださらないところがまだあるということもあるかと思います。こ
の基本方針の中にこのようにうたわれている以上、ぜひ総合診療のことについても御配慮
いただきたいとも思います。
もう一つ、CBT・OSCEがCATOの方で始まって、数年後にはこれが実施されてStudent Doctor
が制度として出来てきますがも、そうすると、少なくとも学部4年の修了時には今ここで述
べられたようなコアカリの内容を理解していなければいけない。そういう意味では、相当
スリム化とは逆の方向のことが要求されるんだろうなと思いますので、総量の抑制はどの
ようにするのか、きちんと目標を立てていかなければ難しいのだろうと思います。
そしてさらに、小川先生も述べられた、いわゆる医療の倫理ですね。倫理の面を学ぶ場
は、かつては教養課程があって2年間じっくり、それこそ人格の陶冶が行われたと思うので
すが、今は入ると同時に解剖などが始まってしまうわけですから、倫理を学ぶ場が1年とは
言わずに5年、6年でもいいので、医療の倫理を勉強する場をつくってほしいと思います。
それをぜひ堂々とうたってほしいと思っています。IPSやDesigner Babyなど遺伝子をいじ
れる時代になってきましたら、そういう医療倫理を理解できる医師になってほしいとも思
います。今もなお、破廉恥罪あるいは酔っ払い運転で捕まるような医師もいますので、倫
理の問題は常に学ぶ場が必要です。
もう一つ、IoT、AIのことですが、これは、本当に世界に追いつき追い越していかねばな
らないところですので、そういう意味では、この辺のことをぜひ入れていってほしいと思
います。そして、いわゆる統計学的な考え方、疫学的な考え方、これらをきちんと研究し
て、自分たちのやっている診療そのものがEBMにつながるように、情報リテラシーの考え方
はとても大事だと思いますので、ぜひ御検討ください。
以上です。
【永井座長】

ありがとうございました。小西先生、手を挙げられましたか。

【小西調査研究チーム座長】

お答えいたしましょうか、それとも御質問をしましょう

か。

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