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参考資料3_モデル・コア・カリキュラムの改訂に関する連絡調整委員会(第2回)議事録 (8 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/110/mext_00015.html
出典情報 モデル・コア・カリキュラム改訂に関する連絡調整委員会(第3回 5/11)《文部科学省》
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共通化については、先ほど医学教育課から御説明がありましたので、本日は、次のページ
以降のスライドで1から6について御説明いたしたいと思います。
一つ目の方針として、20年後以降の社会も想定した資質・能力の改訂を上げました。こ
の次の議題で触れられる資質・能力の改訂として、まず「総合的に患者・生活者をみる姿
勢」と「情報・科学技術を活かす能力」の2案を追加したものでございます。
人口構造の変化や多併存疾患などについては、先ほど医学教育課からの説明があったと
おりでございますが、医療を取り巻く社会情勢は大きく変化することが想定されています。
専門分化する医学の中で、患者の心理及び社会文化的背景や家族・地域社会との関係性を
踏まえることのできる能力が重要であると考えました。
一方で、情報・科学技術の進歩は20年先を予測することすら困難です。想定外の発展を
し続ける情報社会である点を理解し、人口知能AIなどを含めた科学技術を適正に活用して
医療・医学研究を行っていく能力は、その背後にある倫理性を含めて重要であると考えま
す。
二番目に、平成28年度の改訂で導入の端緒をつけていただいたアウトカム基盤型教育に
ついて、今回の改訂でさらに展開・充実を図りたいと考えております。
後ほど御説明する10の資質・能力に学修目標をひもづけてまいります。従来Aとされてい
た資質・能力の部分は独立した章とし、それぞれの資質・能力に対する到達目標、いわゆ
るIntended Outcomeを記載するイメージでございます。1例ですが、例えば2年次や臨床実
習前もしくは臨床実習後などで到達目標としての評価を行うのか、こういうところを今検
討しております。資質・能力のうちの知識の部分、例えば専門知識に基づいた問題解決能
力という名前にしておりますが、この資質のパートは、従来のBからFの大部分が移行する
と予想されます。この際、学修目標の抽象度――従来のような大項目、中項目、小項目の
構造のことですが、これは保持して、CBTとの関係性を原則踏襲したいと考えております。
臨床実習は、旧ガイドラインでも多くが記載されていました。これらを方略と評価の章の
中で発展させたいと思います。
以上を踏まえて、資質・能力、目標、方略、評価の構成にしたいと考えているところで
ございます。
なお、方略と評価の部分においては、推奨と例示を中心として網羅的あるいは詳細な記
載をすることは考えておりません。方略と評価は各大学の自主性をやはり尊重すべきとこ
ろがあるかと思います。例えば、資質・能力の方略例として、基礎系実習の方略などのグ

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