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【資料1】薬剤耐性ワンヘルス動向調査報告書年次報告書2021(たたき台) (121 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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(6)日本の抗菌薬動向調査(JSAC、J-SIPHE)
① 概要
AMRCRC が行っている抗菌薬動向調査では、全国および都道府県のヒトに対する抗微生物剤使用量(AMU)
が先の販売量情報および NDB を用いて調査され、公表されている。本報告書では販売量および使用量情報に
基づいた AMU を掲載している。

② 調査の方法
IQVIA 社から購入した販売量情報から全体、剤形(内服・注射)別に成分毎に力価を算出し、WHO が提唱
する ATC 分類*あるいは AWaRe 分類*に分けて集計する。特にヒトへの AMU では、それらを WHO が定義
した DDD で補正し、人口補正して DID を算出し、経年的に示している。またワンヘルスとしての AMU は力
価換算した値を重量ベースで ATC 分類毎にまとめ、他での AMU と合算して示している。また、医療機関にお
ける AMU は、J-SIPHE における調査結果を示している。


ATC 分類:Anatomical Therapeutic Chemical Classification System。WHO が提唱する医薬品の分類方法



AWaRe 分類:WHO が推奨する抗菌薬適正使用の指標(P.75 参照)

③ 今後の展望
これまでなかった日本における AMU をサーベイランスできる JSAC、J-SIPHE が構築され、経年的な AMU
の動向を国民へ還元できる体制が整った。AMU の情報源には販売量や保険請求情報などが存在するが、本報
告書では販売量情報を用いて示している。これらの理由には、1. 国際標準であること、2. 異なる情報源で同
一目的の AMU を示すと読者が混乱すること、3. AMR 対策アクションプランの成果指標が販売量情報のサー
ベイランス結果に基づいていることがあげられる。用いる情報源や見せ方は、目的に応じて変える必要があり、
どのような形で継続的に集計し、フィードバックしていくかは今後も検討していく必要がある。

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